勝手に移植版「GOKIVADER」 for MSX

西暦6001年、平和で高度な発展を遂げていた人類に、危機が迫ってきた。
宇宙からきた巨大なゴキブリの大群が、地球を侵略しようとしていたのだった。
地球防衛軍のコンピパ隊は、ただちに最新兵器”GOKISTOPPER”を作りだした。
しかし、その操作は困難で、設計者のあなたしか扱えない。
地球の平和は、あなたの腕にかかっている。
では、健闘を祈る。

〜マイコンBASICマガジン88年11月号より


「GOKIVADER」について

 「GOKIVADER」(ゴキベーダー)は「パピコン」こと、NEC・PC-6001用アクションゲームです。製作は末富悟さん。電波新聞社の「マイコンBASICマガジン」(以下ベーマガと略)88年11月号にて発表されました。シンプルなルール、短く打ちやすいリスト、それでもちろん面白いと編集部に激賞され、当月の最優秀作品に輝いています。ゴキブリが空から攻めてくるというユーモラスな世界観も手伝い、ベーマガ掲載プログラムを代表する名作の一つに数えられています。
 作品はその短さと明解さゆえか後に数々の機種に移植されています。本プログラムは2012年にオランダのMSX情報サイト「MSX Resource Center」が主催したプログラムコンテスト「MRC Tenliner Challenge」(10行プログラムチャレンジ大会)の余興として、「GOKIVADER」を「Fukenko」こと本名荒井が勝手にMSXに移植したものです。MSXで存分にゴキブリ退治しましょう!(おい)


移植版の特徴

コンピパ隊の活躍により地球を追い出された巨大ゴキブリ「GOKIVADER」。
今度はその魔の手を人類の植民星系R800に伸ばしてきた。
地球での戦いを経たGOKIVADERはさらなる力を身につけていた。
事態を重く見たR800宇宙軍はGOKISTOPPERの設計図を入手、
改良を加えた「GOKISTOPPER2+」の開発に成功し、その運用を精鋭XSM隊に委ねた。
GOKIVADERとの新たなる戦いが幕を開ける。

〜移植版製作にあたって荒井が創作

 ただの移植では芸がないので、勝手に移植版では次第にゴキベーダーの降下速度が上がるようにしています。10匹倒すごとにスピードアップして、150匹で元のスピードに戻ります。また、MSXならではのスプライト機能を使って、自機をスプライトで表示するようにしました。ゴキブリ退治なら「叩くもの」だろうということで、スリッパのデザインを模してます(おい)。


上田修二さん作「GOKIVADER+α」。「ミサイル」が追加されたことで、オリジナルとはひと味違う面白さが加わった。

 MSX移植版としてはベーマガ96年1月号に「GOKIVADER+α」(作・上田修二さん)という先例があります。こちらは新要素として「ミサイル」が追加されています。ミサイルは「お手つき」扱いで、ゴキベーダーに混じって落ちてくるのを誤って撃退すると、ゲームオーバーとなるというものです。
 オリジナルをより面白くするためどのような追加をするかしないか、どのような改良をするかということは、移植者の腕の見せどころであるようにおもいます。今だったら爽快感を上げるため「ボム」を追加したとおもいます。

 それと、10行プログラム大会用に作ったため、リストを10行に圧縮しています。読みづらいのはご勘弁を。


操作方法とルール

 F1〜F5キー(フルキーの1〜5でも可)で画面下のゴキストッパー2+を動かし、上から降ってくるゴキベーダーを防ぎましょう。一匹でも逃すとゲームオーバーです。エンディングはありません。
 小文字のyキーでリトライ。プレイ前にCAPSキーのロックは外しておいてください。


ダウンロード

ダウンロードは次のリンクからどうぞ。

「GOKIVADER」 for MSX(8.27KB)

MSX1以降(turbo Rは標準モード推奨) RAM8K以上

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