「イース」はパソコンゲーム界で大ヒットを飛ばしましたが、それを受けて小説、漫画、音楽CDやアニメといった二次創作作品も数多くリリースされました。現在でこそ、こうしたメディアミックス展開は当たり前のこととなりましたが、「イース」はその先駆けだったと言えます。
今回紹介する小説「イース 失われた王国」は、メディアミックス展開された作品でもごく初期のものにあたります。古代イース王国の謎を秘めた六冊の本を巡り、冒険家アドル=クリスティンがエステリアを冒険するという概要はゲームと同じですが、それ以外はかなり異なった作品となっています。
二次創作にはありがちなことですが、原作の物語や細部に固執すると、かえって創造と想像の余地を狭めることとなり、原作を知る人間にしか理解できない(あるいは原作を知る人間しか興味を示さない)作品に仕上がる傾向があります。作者飛火野耀氏がもっとも懸念したのはそのことでしょう。
作者の狙いは、小説として自立した作品にすること、つまりゲームを知らない人でも楽しめる作品にすることでした。「『イース』とはメディアを横断してひろがり、人々に共有される一つの世界の呼び名」という認識に立ち、飽くまで「イース」という世界観のヴァリエーションの一つとしてこの作品を書いています。その結果ゲームと相当に異なった作品になったことは作者自身も認めており、また、狙ってやったことでもありました。
ゲームと大いに異なる。それゆえ教条主義的なファンにはこの小説を敬遠する向きも多いのですが、一方で読み物としてはなかなか出来がいいため、この小説が好きだというファンもまた少なからずいるのです。
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この世にまだ神秘と驚異が残っていた時代。アドル=クリスティーンは世界の辺境の村に祖父と二人で暮らしていた(注1)。祖父はかつて世界中を巡った船乗りだった。両親はアドルが生まれて間もなく、航海で遭難して亡くなった。祖父の昔話や、冒険の書物に触れながら育ったアドルは、冒険に憧れる少年となっていた。アドル16歳の誕生日の前日、祖父はアドルに「この世界は一冊の大きな本で、今度はお前がそのページをめくる番なのだ。」との言葉を贈り永眠する。翌日、アドルは両親の形見のペンダントを手に、冒険の旅に出た。
旅に出て二度目の夏。アドルは旅を続け、様々なことを経験していたが、冒険らしい冒険にはまだ巡りあっていなかった。そんなある日、立ち寄った宿でひげ面の大男と出会い、エステリアという国でおかしな事が起きているという噂を知る。アドルは貨物船に便乗しエステリアを目指したが、船が武器を運んでいるという秘密を知ったがため、海に突き落とされてしまった。
エステリアに漂着したアドルを保護したのは、ボッシュという老人とその孫娘フィーナだった。手厚い看護をしてくれるフィーナに、アドルは淡い想いを抱く。一方、ボッシュにこの国で何が起きているのかを尋ねると、この国の支配を企む輩が、島の地下に眠る「魔」の復活を企んでいると教えられた。ボッシュ達はその一味と闘っていた。言い伝えによれば「魔」の復活を阻止できるのは異国から来た一人の勇者のみ。アドルはそのために闘うことを申し出た。
ボッシュの仲間である青年ケヴィンによれば、敵の親玉はダルク=ファクトという魔導士で、挑んだ者も大勢いたが皆殺されていた。ケヴィンの案内でアドルが酒場「白鯨亭」の看板娘サラに会いに行くと、サラはアドルを占い師ジェバの元に連れていった。
ジェバはエステリアの異変について語った。かつてこの島にイースという王国が栄えていたが「魔」のために滅亡した。「魔」は永らく封印されていたが、近年ダルク=ファクトにより復活させられた。ダルク=ファクトを倒すには古くから伝わる六冊の本とそこに記された言葉の力が必要である。それを恐れたダルク=ファクトは呪いで島から言葉を奪ってしまった。アドルの使命はその六冊の本を集めることで、その一冊が西の廃坑の地下迷路にあるという。アドルはジェバから銀色の不思議な金属クレリア製の短剣を受け取ると、早速廃坑へと向かった。
地下迷路には戦士の亡霊が徘徊していた。アドルはその奥で、変化自在の巨大な化物に遭遇した。一度は化物を小さなネズミに化けさせ、踏み殺そうとして失敗したが、言葉巧みに化物を騙し、クレリアの短剣を魔物の足の裏に突き立てまんまと勝利を収め、第一の書を手に入れた。
ボッシュの家ではサラが待っていた。曰く、ダルク=ファクトの手の者によりジェバが殺されたと。ジェバは第二の書の在処はサラが知っていると示唆して事切れたが、サラには思い当たる節がなかった。アドルが持ち帰った書物はイースの古代文字で書かれており、誰にも読むことができなかった。
アドルは白鯨亭でサラの父に会い、第二の書が吸血コウモリの巣くう東の廃坑にあることを聞く。サラはアドルに詩人レアと泥棒ゴーヴァンを紹介した。レアは男の詩人で、ゴーヴァンは宿で会ったひげ面の大男だった。
ダルク=ファクトの一味は魔法の品を集めているという。ゴーヴァンはその一つだと言って魔法の鏡をアドルに渡した。
アドルが廃坑行きを渋っているとボッシュが現れ、島の古老ロダに引き合わせた。ロダは島で唯一古代文字を読むことができる。第一の書「ハダルの章」には、かつてイースがクレリアで栄えたことと、正しき者がこの書を手にすれば、次のトバの章を手に入れる力になることが書かれてあった。
アドルは東の廃坑に足を踏み入れた。そこでレグリと名乗る化物と出会い、蜘蛛の化物から「お姫様の首」を取り返すよう頼まれた。アドルはハダルの書に導かれ、魔法の鏡で化け蜘蛛を退け、第二の書と、フィーナ似の女性の彫像の首を手に入れた。彫像の首を受け取ると、レグリはアドルを出口に導いた。その先には廃墟と化したサルモンの神殿があった。一角には壊れた二体の彫像と、瓦礫にふさがれた通路がある。レグリは通路は「魔」の居場所につながっており、その正体はとても口で言えるものではない、と言った。
レアは二体の彫像は女神像であると言った。昔「魔」によってイースが滅亡に瀕した折、二人の王女が自らを女神像に変え「魔」を封じた。言い伝えによれば、神殿と王宮のあった山の山頂部分は空に浮き上がって難を逃れ、いつか再び地上に降りてくるという。
ゴーヴァンによれば、第三の書は西の塔にあるという。ジェバ、サラ、ゴーヴァンは、イースに仕えた六人の導師の子孫で、本の所在は代々伝えられていた。アドルはゴーヴァンとレアから、二人の王女の名前がフィーナとレアであること、アドルを救ったフィーナはフィーナ姫の子孫で、レア姫の血筋を引く者が地上にはいないことを教えてもらう。特にケヴィンがフィーナの許嫁であるということに、アドルは大きなショックを受けた。
町の外では、魔法の冠で姿を消し畑を荒らしたとして、村人がタリスという若者を取り囲んでいた。アドルは自分の名に免じてタリスを引き取り、ボッシュの家に預けた。
ロダに第二の書「トバの章」を読んでもらうと、そこにはクレリアは魔法の源だったがまた災いの元でもあり、その災いについてはダビーの章で語られると書いてあった。クレリアの魔法の力は、古代文字によってのみ引き出されるという。フィーナについて尋ねてみると、ロダは、彼女はレア姫と対になって完璧な存在となるもので、その片身がいないことがフィーナにとってどういう意味なのか想像がつくか、と答えた。
西の塔には三つの入り口があり、正しい入り口から入ることが大事だとゴーヴァンは言っていた。一つには祖父の偽物、一つにはフィーナの偽物、あと一つには父の偽物が待ち受け、罠にかけようとしてきたが、アドルは鋭い洞察力で罠を見破り、正しい入り口から塔に入ることに成功した。
塔にはレグリの姿があった。実はこれも偽物で、アドルを罠にかけようとしていた。アドルが魔法の冠で姿を消すと偽レグリは本性を現し、十本腕の怪物に変身してアドルを追ってきた。アドルは急いで第三の書を回収し、塔の頂上から石橋を伝って神殿に逃げ込んだ。怪物も後を追ってきたが、石橋もろとも地面に墜落したので、アドルは助かった。
第三の書「ダビーの章」には、イースで魔法が栄えた結果「魔」が目を覚まし、イースに襲いかかってきたと書かれてあった。
一方、アドルはフィーナとケヴィンのことで憂鬱になっていた。そんなときふとしたきっかけで知り合った女に誘惑され、四六時中情事に耽り込んでしまう。ところが女の正体は年老いた魔女で、アドルを罠にかけていたことがばれてしまう。イースの本の力で魔女は撃退されたが、アドルも魔女に背中を刺され昏倒してしまった。
目が覚めると、ボッシュの家でフィーナの手当を受けていた。倒れていたところをタリスが発見し、運び込んでくれたのだ。
間もなく化物達が夜な夜なボッシュの家の周囲に現れるようになった。迷惑をかけないようにと、アドルはロダの住む森に潜伏することに決めた。これを好機とロダに頼み、古代文字を教わることになった。古代文字には深い隠された意味があり、それを知ることは世界の秘密を知ることでもあった。また、ロダもよく知らない禁断の文字が一つ残っていることも教わった。
森での生活ですっかり怪我も回復し、胸の支えもとれた頃、タリスがゴーヴァンから預かった魔法の翼を持ってきた。第四の書の在処は、メサの生き残りであるロダが知っていた。アドルは魔法の翼でフィーナの元に飛んでいき、第四の書を取りに行くと告げた。
第四の書は東の塔にある。そこでアドルは鏡の世界に引き込まれ幽霊になってしまった。そこに蛾が現れ、ダルク=ファクトに従えば復活できると誘惑してきた。誘惑をはねのけると、アドルは老人になっていた。今度は若者が現れ、アドルにイースが復興している姿を見せる。しかしこれも罠であることを見抜くと、若者に化けた怪物を倒し第四の書を手に入れた。アドルの体験は悪い夢だったのだ。アドルは魔法の翼で塔から脱出した。
第四の書「メサの章」には、イースの危機を受け六人の導師は中枢部である神殿を天空に浮かべ、レア姫は神殿と共に天空に昇り、フィーナ姫は地上に残ったと書かれてあった。残るイースの本は「ジェンマの章」と「ファクトの章」。ダルク=ファクトはファクトの子孫だった。
ボッシュとタリスの骨折りでジェンマ姓の人間、ルタ=ジェンマが見つかり、アドルと会うことになった。ルタの案内で第五の書「ジェンマの章」はたやすく手に入った。そこには、地上に残ったフィーナ姫が「魔」と対決し、自らを犠牲に「魔」を封印したものの倒すまでには至らず、イースの衰退を憂えた六人の導師達が六冊の本を著し、復興のための呪文を封じ込めたことが書かれてあった。
帰途についた時、アドルは罠にかかってダルク=ファクトの一味に捕まってしまう。
ルタの正体はダルク=ファクトだった。本を手に入れるためルタになりかわり、アドルを罠にかけたのだ。ダルク=ファクトは六冊の本の力でイースの支配を企んでおり、そのため「魔」の封印を解いていた。ダルク=ファクトはボッシュの家を焼き討ちし、フィーナの身の安全をちらつかせアドルを脅迫してきた。やむを得ずアドルはダルク=ファクトの代わりに「ファクトの章」を回収し、六冊の書を明け渡す。ところが万事休すという時に両親の形見のペンダントが力を発し、ダルク=ファクトは敗れ去った。
第六の書「ファクトの章」は白紙だったが、六冊の書を重ねるとそこに禁断の一文字が浮かび上がり、光を放ち始めた。
光が止むとレア姫が現れた。レア姫はアドルに地下深くにいる「魔」に会いに行くよう命じた。アドルと対面した「魔」は、自らを宇宙のもっとも普遍的な力の一つ、混沌と無秩序を生み出す力であると称した。禁断の文字は人間が手にできるもっとも奥深い知恵を示すものであり、その力をもったアドルと「魔」が激突すれば、両方とも消え去ってしまう。それを恐れず対峙するアドルの態度に、「魔」は再来をうそぶいて、いずこともなく去っていった。アドルはいつしか気を失っていた。
目が覚めると、イースが復活していた。廃墟の女神像は美しく復元され、山頂には壮麗なサルモンの神殿がそびえ立っている。天空の神殿が地上に戻ってきたのだ。王宮に行くとケヴィンがいたが、天空にいた自分の分身と合体し、以前のような粗野な態度は消えていた。フィーナはレア姫と一体化し、一人の女王となってアドルの前に現れた。
イースの至宝は、世界の全てが記された膨大かつ難解な書物だった。読み解けば、偉大な力を手に入れられる。読む権利があるのは、女王が選ぶたった一人の人間だけ。女王はその一人にアドルを指名したが、アドルは祖父の言葉を引き、自分は世界という書物のまだ見ぬページをさまよって歩きたい、と辞退した。
町では呪いが解け、誰もが言葉を取り戻していた。白鯨亭ではサラ、ゴーヴァン、詩人レアが待っていた。アドルは皆にまた旅に出るつもりだと告げる。店内が大騒ぎになった頃、アドルはこっそり店を抜け出した。港に向かう途中、タリスが現れ同行を願い出た。二人は冒険を求め、新たな旅に出るのだった。
作者が「イースII」の原案を一部でも知っていたことは間違いないと思われますが、元にしたのは飽くまで「イースI」のようです。話は「イースI」のプロットに、「イースII」の要素を必要最小限追加する形で完結しています。「イースII」の発売前に出版されたため、激しくネタバレになるようなことは書けなかったと思われますが、それでも話がきちんとまとまっているのは見事といえます。(注2)
元々ゲーム本編は一作のみで完結する予定でした。当初の予定ではダームの塔はなく、適当なタイミングでダルク=ファクトを倒して天空に飛び、魔を倒すという展開らしかったのですが、この小説版の構成はそれに近いものとなっています。おそらく作者はゲームの原案を知っていたのでしょう。それも製品版ではなく、開発中のものを知っていたと思われます。また、塔や鏡の間が現れるところを見るに、ゲーム本編に着想を得た部分もあるようです。
「イースI」の話であるため、ゲームの「イースII」に登場するタルフ、ゴート、マリアは出てきません。それにともない、ジェバはハダル、ゴーヴァンはダビー、ロダの木を擬人化した小説のみの登場人物、ロダがメサの子孫といった具合に、神官の子孫が入れ替わっています。「イースII」のマスコットとも言えるリリアは全く出ません。
詩人レア | ダルク=ファクト | 「魔」 |
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また、キャラクターの性格も変わっています。サラは神秘的な占い師から気っぷのいい酒場の看板娘に、詩人レアは謎多き吟遊詩人の娘ではなく、一風変わった男の詩人に、美形のイメージが強いダルク=ファクトはなんと風采のあがらない禿げかけの中年男となっています。フィーナは記憶のかわりに声を失っており、しかも許嫁までいます。「魔」の正体も、邪悪な意志を持った黒真珠ではなく、人間の理解を遙かに超えた普遍的な存在を仮に「魔」と呼び慣わしているということになっています。
アドルを誘惑する魔女
ゲームを知るファンにとって、アドルの女性遍歴は少なからず衝撃的だったようです。小説では行きずりの女と懇ろな関係になるものの、危うく騙されそうになり、逃げ出したところを背中から刺されるというエピソードが出てきます。これがあまりに衝撃的だったせいか、愛好家の間では、たまにこのエピソードが語りぐさとなっています。
「イース」の魅力の一端は、その登場人物や設定といった世界観にありましたので、ゲームのイメージが強いファンにとって、こうした大幅な変更は抵抗があったようです(注3)。また挿絵もゲームのグラフィックやイラストからはかけ離れたものだったので、違和感をおぼえたファンも多かったのではないでしょうか。この小説を敬遠する向きが多かったのは、そういうことかと思われます。
変化自在の化け物
ゲームでは、プロマロック、バルバド、ミネアの町、ゼピック村、バギュ=バデット、ダームの塔といった具合に、具体的な名前の付いた場所がいくつか出てきますが、小説ではエステリア・イース・サルモンの神殿以外に地名は出てきません。ゲームになぞらえて町や廃坑や塔は出てくるのですが、具体的な名前があるわけではありません。
また、ゲームの特徴の一つに、数々の雑魚敵や個性的なボスの存在が挙げられますが、そうした敵の多くは小説には登場しません。ゲームに着想を得た魔物もいるのですが、それもゲームとは相当異なっています。戦闘シーンの描写は魔物との知恵比べや心理戦といった様相を呈していまして、アクションを活写するのではなく、内面描写に重点をおいています。具体的な描写をあえて避けたのは、小説は言葉で想像を刺激するものだから、という作者の意向のようです。そのおかげか、戦闘シーンの描写は読み応えがあります。
小説「イース 失われた王国」のキーワードは「書物」です。ゲーム中の重要アイテム「イースの本」に着想を得て、「世界は解読されるのを待っている一冊の書物である。」という観念のもと、作品には書物・言葉・文字というモチーフが繰り返し現れ、重要な意味を担っています。これが作品全体に統一感を与えています。世界の全てを簡素かつ深遠な意味の言葉で一冊の書物に表現することは、作者にとって究極の夢想であり、それがこの小説の色となっています。
「イース」のゲーム性が世界観や物語を自ら読み解くことにあるのは以前書いたとおりですが、「イース 失われた王国」のテーマが「読み解くこと」なのを考えると、ある意味、作者は本質を捉えていたのかもしれません(余談。世界を一冊の書物として描くモチーフは、奇しくも、後に宮崎友好氏が「グランストリーム伝紀」で使っている)。
小説としての広がりを追求した結果、ゲームとは大きく異なる作品になっていますが、「イース」のヴァリエーションの一つと割り切ってしまえば、なかなか楽しめる作品です。
二次創作において、原作を無視したり大きく逸脱してイメージを損ねることは最も嫌われますが、一方で原作に固執することも創作の幅を狭めるため、好ましいことだとは言えません。
今回紹介した「イース 失われた王国」はすでに絶版となっているようですが、リサイクル書店ではよく見かけるので、入手は比較的容易です。興味があれば手に取ってみてはいかがでしょうか。
著者・飛火野耀氏
注1:小説ではアドルのセカンドネームは「クリスティン」ではなく「クリスティーン」となっている。
注2:岩崎啓眞さんの「Colorful pieces of Game」の記述を受け訂正しました。
注3:ゲーム中でのサラは小説ではジェバに、同じくルタ=ジェンマはレアに、ジェバはボッシュに匹敵する。小説では詩人レアと女神レアは全くの別人となっている。ついでに、小説ではルタ=ジェンマはダルク=ファクトに殺されている。