「前田沢いきいきクラブシリーズ」

前田沢いきいきクラブ

 朝日町の「二代目白雪姫と七人の小人」は以前紹介したが、制作している老人クラブでは、毎年夏に新作案山子を発表している。その作品をあれこれご紹介。

七福神かかし 弁天さま

 ある年の七福神。中心にいるのは弁天様。この年は誘拐されずに済んだらしい。

浦島太カかかし 亀に乗る浦島太カ

 2009年は浦島太カだった。亀の上からにこやかに「飲酒運転根絶」を訴える。酒を飲んだら亀に乗っても飲酒運転にはならないか?(ちがうって)。

乙姫さま

 こちらは乙姫さま。女性案山子は毎年必ず作られているのだが、野郎案山子よりも気合いが入っているような。

鯛や平目や半漁人

 脇を固める海魚。人間の胴体に魚の頭。古代エジプトの壁画にこんなのがあったような。

うんとこしょどっこいしょ それでもカブはぬけません

 またある年の案山子。うんとこしょのどっこいしょ。それでもカブは抜けません。


「抜けました」

温海の赤カブモニュメントと本名荒井

 で、これが抜けたカブ(大嘘)。赤カブの栽培で有名な旧温海町で発見。


「今度は柿が!」

巨大庄内柿

 巨大カブに続いて巨大柿まで。庄内柿の栽培が盛んな旧羽黒町で収穫。


「けだものだもの」

赤坂まつりポスター

 みづを氏揮毫による赤坂まつりのポスター。ものすごい描き殴られっぷりのキャラクターに注目。

フニャラ! ヤッホー!みんな僕ケント

 見た目も凶暴な猫型ロボットとダメ超人。こいつら絶対人語話さないぞ? 新庄市で撮影...今さらながら、赤坂まつりがいかなる催しだったか気にかかる。


「追悼臼井先生」

高柳果樹園看板

「狩」

 天童のある果樹園の看板の隅っこに描かれた嵐を呼ぶ幼稚園児。しかし表情や目つきはすっかりイっちゃっている。さらに隣に「狩」の字が。果物でなくてこっちが狩られるぞ!


「みれば?」

ぶつかってみれば?

 「ぶつかってみれば?」 そう言うからにはその覚悟があるということで、ぶつかってもいいということなのか。


「私が取り締まります」

リアル婦警さんの看板

 そう揚げ足を取ったらブキミな婦警さんが現れた。ごめんなさいごめんなさい! どちらも戸沢村交通安全協会による看板。


「小杉の大杉」

小杉の大杉看板

 とりあえずでかいのか小さいのかはっきりせい。鮭川村にて。


「こんな人いません」

高畠の不審者 尾花沢の不審者

 「不審者に注意」の看板は方々でよく見かけるもののひとつだが、不審者がみんなこんな格好していたら、わかりやすくてよかったろうに。


「平譲冷麺」

平譲冷麺

 焼き肉屋が「平壌」の綴りを間違えて大丈夫かと思ったが、案の定、店はとっくに潰れていた。尾花沢市にて撮影。


「あの石頭は私のより頑丈だよ」

いしあたまそれでもかぶろうヘルメット

 「いしあたま それでもかぶろう ヘルメット」 大佐が言ったかどうかは定かでない。


「馬馬の耳に念仏」

馬馬の耳に念仏

 馬の耳に念仏は届かない。おババの耳にクラクションは届かない…ということらしいが、これを作った佐野原あととり会というのが一番気になった。白鷹町佐野原にて。


「大井沢のくまさん」

ゴミ捨てっど熊さ襲われっぞ!

 ある里山にて発見。おどけているが、言ってることはよくよく考えるとおそろしい。


「下黒川の主張」

ここが下黒川だ! ここも下黒川だ!

ここが下黒川だ!
ここも下黒川だ!

 一部にはよく知られた下黒川地区のPR看板。「ここも」を思いついた時点で、この看板は伝説になった。旧八幡町下黒川にて。


「生活が、第一。キリスト」

神と和解した結果

 どこにでもある政党ポスターだが、貼った場所が場所だけにわけのわからんことに。キリストは民主党だったのか。


「道半ば」

山科とものり、

 ある市議会議員の看板。モーニング娘。を意識したつもりが藤岡弘、になってしまったと。


「道祖神」

道祖神

 厄除けとして、あるいは道行く人の安全を祈願して、村の出入り口等に立てられることが多かったらしいが、現代に生きる我々からすれば、ご覧のとおりなわけでして。
 山形で見かけたと銘打ってるのにこれだけ福島県福島市茂庭にて撮影。ちなみにこれ撮った直後、単車のエンジンが掛からなくなって、えらい目に遭いかけました。

(2010年1月記)

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