イース・キャラクター談義

龍輝綾香・89年8月号 永田稔・89年9月号 パーン羽柴・89年9月号

どう思いますか? イースIIのE.D.のフィーナとアドル…
所々で ”アドルがフィーナを振った”と云ってるけど、アドルが無言だったのは、胸が一杯だったからじゃないかしら… フィーナはアドルが好きだった。そしてアドルも… でもフィーナは自分のことよりも、自らの使命を背おって石像となった。二人の愛は決してもろくこわれるものではないと思うんです。IIを終えて、私は、フィーナの涙と、アドルの哀しげな横顔とが、その事を云っている様な気がしました… ―できれば、みなさまのご意見ほしいです。

(89/8・龍輝綾香)

YsIIはおもしろい 「フィーナとかいう人となに話してたのっ!」「い、いたいじゃないか」リリアファンの人、スイマセン

(89/9・永田稔)

私はイース/イースIIを、ほめちぎる!! なんと言ってもイースの良い所は、「やってると、自分がアドルになりきってしまう」ところにあると思う。しかし、アドルとフィーナはかわいそうだ。お互い好きだったろうに。イースシリーズばんざい!

(89/9・パーン羽柴)

ミーちゃん・89年10月号 ミーちゃん・90年3月号

アドルはリリアとも悲しい別れをしたのでしょうか?
アドルとフィーナとの別れは感動的でした。でもそのためアドルの心にはリリアのことがまったくなく、リリアの片思いだったように思える。そこらへんはどうなったか、エピソードはないのかなー?

アドルの本命はフィーナだと思う…
少なくともリリアは片思いだったし、エレナとも友達としてのつきあいにしか見えなかった(EDを見たかぎり)

(89/10,90/3・ミーちゃん)

 登場人物への思い入れが熱く語られるのも「イース」シリーズの特徴です。「ああ…すばらしきパソコンゲーム!!」にはゲーム批評の他にも、キャラクターへの思い入れを綴った文章やイラストが数多く掲載されています。
 それまでポプコムの読者投稿イラストは人気アニメや漫画の登場人物を描いたものが多かったのですが、「イースII」が登場したあたりからゲームの登場人物を描いたものが増えていき、まもなく完全に取って代わられました。魅力的な設定とヴィジュアルを備えたキャラクターが登場するゲームが現れたということです。
 ついでにイラストレーター岩崎美奈子さんが、この頃に「イース」のイラストで人気者になったのは以前書いたとおりです。

アドルはフィーナとリリアを愛していながら、こんどはエレナか!(おめえは三つまたか?) とかいいたいことはたくさんあるけれど、書ききれないので、このへんで終わらせます。

(89/11・なにがワンダラーズフロムイースだー。ざけんじゃねぇー!)

にくきアドルへ
 アドルのバカヤロー。オレのリリアをー。おまえがダルグ・ファクトを倒したあと『イース』の国で倒れてたとき、オレはリリアとデートの約束してたんだ。いくら待ってもリリアが来ないから歩いていると、倒れているおまえと話なんかしてた。あれ以来、まったくオレのことを忘れているみたいだったから、ある日いじけて木の下に座っていると、リリアが偶然通った。そしたら、「どうしたの」といって、どっか行っちゃった。ダームがなんだ。あんなのオレだって、倒そうと思えば簡単だー。1人、カッコつけて。腹が立つのはフィーナとの関係なんだ。カッコつけのスケベ野郎め。やっとお前が去っていっても、リリアはまだアドルの話ばかりしている。
 アドル! オレのリリアを返せー・ドラエモン助けてー。

(89/11・日本ファルコメの橋木)
注:原文ママ

Peach II・90年2月号

Ys III そしてそれから…(アドルFanの人ごめんね)
「終わった… 全ては終わったんだ」
「アドルさん… とってもステキ」 ぽっ
「―エレナ、いこうか!!」
ざざざざざ 「まーだ終わっちゃあいないぞぉー」「なにぃっ!!」
「ちぇすたー!!」「お兄たま」
「きさまーエレナを捨てていくつもりだったろうが〜リリアといいフィーナといい…
「こうなりゃーエレナとけっこんしろ しないところす!!」 ぱかぱかぱかぱかぱか
「えーん やめておにいたま!!」
Fin

(90/2・PEACH II)

 僕の周りには、MSX2、98、88を含め10人ぐらいの『イース』ユーザーがいて、たまに何人かで集まったときに討論会を開きます。で、いつも議題は「アドルに泣かされた女たち」です。『イースII』でのアドルとフィーナの気持ちは察しがつきますが、リリア、エレナのときは、「リリア&エレナはアドルのことを好きになる→いいとこまでいくが、エンディングになると、すぐにサヨナラ!」。あんまりだと思う。きっと2人の気持ちは、ぐっちゃ、ぐっちゃだと思う。
 だけど、4作めにアドルが旅からまた戻ってきて、リリア、エレナにはっきり、「本当はフィーナだ!」というのかとか、こりずに4人めも泣かせる結果になるのか、などいろいろ考えてしまいます。
『イース』はすばらしいゲームであると思う。だからこそ、こういうところも、きっちり収まってほしいと思います。つまらないことをいってしまいましたが、いずれにしても『イースIV』が出て、今度も僕らに感動を与えるようなゲームであってほしいと思います。

(90/4・3−6・ムミ夫)

 アドルが好色一代男とされてしまったのもこの頃です。シリーズごとにヒロインが変わるせいか、このような称号を与えられてしまったのですが、少なくとも「ワンダラーズ」までのシリーズでは、ゲーム中にそうした描写はほとんどありません。それだけ多くのイースファンが、贔屓のキャラクターに入れあげたということでしょうか。

青山玲・90年11月号 TAKAHIRO・91年1月号

アドルにはもう、他の女の人とかかわって(泣かせて)ほしくない。自分の気持ちをハッキリさせて、フィーナと幸せになってほしいな。今のままじゃ フィーナもリリア、エレナもかわいそうだと思う。そう思いませんか?(同意を求める青山...)

(90/11・青山玲)

青山玲さんへ。―フィーナとアドル。僕としては、フィーナが永遠に失われてしまったからこそ、アドルは冒険を続けるんだと思う。フィーナと幸せになってしまったら、イースシリーズは終わってしまうのでは? どうも、威張った文章になってしまいました。すいません。

(91/1・TAKAHIRO)

『イース』シリーズはどんどん続いてほしい。だって、『イース』って絶対飽きませんよ。『I』ではRPG界に優しさを、『II』では感動を、そして『III』では驚異的な三重スクロールと、まるで舞台劇を見ているようなイベント。『イース』はつねに新しいものを取り入れてくれる。だから僕は10作でも20作でも続いてもらいたい。
 あと、『イース』ファンの方って、マニアックな人や、オタッキーな人は少ないと思いますよ。すごく雰囲気のイイ、いいゲームです。だから某アニメのような感じには絶対なりません!
 もうひとつ、アドルはフィーナが好きなのだろうけど、冒険を生きがいとしてあちこち旅をしている 彼にとって、出会い・別れがつきものの旅はやっぱり多くの女性とめぐり会ってしまうわけで……これはもう避けられないのでは?
 もっといいたいことはたくさんあるけれど、文才ないんでこのへんで……。

(91/2・ミーちゃん)

 「イース」シリーズのストーリーには想像の余地が多分にありまして、それが魅力ともなっています。プレイヤーがめいめいヒロインとの関係を想像で補完した結果、好色一代男説が飛び出してきたのかもしれません。
 インターネットが普及していなかった当時、ファン交流の場所は限られていました。各誌読者コーナーは、キャラクターの魅力を語り合いたい、分かち合いたいという、ファン同志の交流の場の一つだったのです。
 余談ながら。「ミーちゃん」こと岩崎美奈子さんが「イース」シリーズの将来を信じる発言をしてますが、シリーズのその後の如何の評価は、「将来」を知るみなさま方にお任せすることにしましょう。

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