イースの書

イースの書

 三冊の書が集まった。ジェバの家に寄ってみると、甥こと盗賊のゴーバンに会うよう勧められた。

おぉ。アドルよ よくぞ無事に戻られました
この上はこの老婆が申し上げることは、もはやなにもございませぬ!
是非、山上に潜む我が甥にしてサラの弟、ゴーバンにお会い下され
奴めは義賊となっておったが、今は邪悪なる塔の監視をさせております
どうぞ貴方様に、精霊のご加護のあらんことを!
アドルよ、その手にした書をお読みいたしましょうか?

 ジェバが書の読み聞かせを申し出てくれた。書には古代イース滅亡の歴史が記されていた。

ハダルの章
イースはクレリアなる金属を その英知によって見いだし 栄えた
山上にそびえしサルモンの神殿 イースの繁栄を表す
災いは その栄光の日々の中 突然降りかかった
トバの章
イースは二人の女神と 六人の神官に支えられる
我等は神を讃え 信じた
ダビーの章
災いはその者が突然もたらした
火の石が流れ出し 草木を焼きつくした
災いの源 クレリアを 我等は封ずる
再びクレリア 見いだされた時 災いも繰り返すであろう

 塔に行く前に、もう一度町の人の話を聞いておく。

え? 坑道に行ったの? どうやって入ったんだ?
ちょっと見ない間に、あんたも随分りっぱな感じになったねぇ
サラ…殺されたんだって?
……

溶岩の池と化すカルデラ

ゴーバン

 カルデラに向かうと、湖は溶岩地獄に姿を変えていた。ゴーバンの案内でアドルは塔に進入する。

ジェバから話は聞いた
この塔に入るのか? 覚悟は決めた方がいいぜ
おめえのような小僧っ子に先越されるのは悔しいが、仕方ねえ
さぁ、行きな! 存分に暴れてくるがいいぜ
おっと、そのWINGは置いていきな
塔の中じゃ役に立たねぇからオレがあずかっておく

塔の基部

塔内部 回廊

ノーマスの罠 地下牢

 残る書を求めアドルは塔を上っていくが、罠により牢に閉じ込められてしまう。しかしそこでは、二つの新たな出会いが待っていた。

アドルが意識を取り戻した所は、薄暗い地下牢の中であった
そこは、カタコンベのように、陰気で、邪気が漂っていた…
アドルの所持品が、いくつか紛失していた
アドルは、自らの若さを呪った
私はルタ=ジェンマというものです まさかここで人に会うとは…いえ、前に老人を見かけたことはありました 石像の並ぶ廊下でです その人は、少し目をそらした間に消えてしまいましたが…まるで壁のなかに消えるように…
私ですか? 私は夢のお告げで先祖の霊に、聖戦士に言葉を告げよといわれここへ潜入したのですが、このザマで…
もしや、あなたがその、聖なる戦士では? とにかくお気をつけて…
ヘッヘヘヘ! 案の定だぜ、若いの! オレ様は天下の義賊、ゴーバン様の一の子分、ドギ様だ ゴーバン兄貴に言われて、ちょいと付いてきたってわけさ! 感謝しな!
もうちょっと注意するんだぜ 世話焼かせねぇようにな!
お、そうそう、ここにゃ、ラーバってジジイが幽閉されてる わりぃが、もし出会ったら、この像を渡してくれ ちょいと借りがあるンだ たのまぁ じゃなっ!

 ちなみにもう一度罠に引っかかると、ドギがまた助けに来てくれた。

アドルが意識を取り戻した所は、…またしても地下牢の中であった
もうちょっと注意するんだぜ 世話焼かせねぇようにな!
ラーバに偶像を渡してくれたか? え? まだ? たのむよ…

ノーマスの回廊 ラーバ

ドギにより脱出したアドルは、ルタの言葉に従いラーバ老人と出会う。

見ない顔だ ドギの使いか? 違うなら邪魔せんでくれ!
おお、ドギがよこしたんだな? この像はわしがドギに頼んだものじゃ 中に秘薬がはいっとってな…おぅ、礼をやろう この首飾りをするといい…魔除けじゃ
わしはな、この塔の主に、自由に錬金術に没頭していいといわれ、連れてこられたんじゃ
しかし、わしは…とんでもない化物どもを作る手助けをしてしまった…後悔しておる
坑道の地下の火の石の力で、怪物を目覚めさせてしまった

ドギ再び

 罠を破り先へ進むと、再びドギと会った。

おう、オレだオレだ、ドギ様だ! 言い忘れたことがあんだ!
不思議な力の秘められたロッドがこの塔の何処かにあるそうだぜ
塔の深部へは、それがないと進入できないってジェバが言ってたから捜し出すことだな!

シルバーシールド奪還

ピクティモス メサの章

 奪われた武具を取り返しつつ、アドルは塔を上る。書の一冊は大蟷螂に守られていた。

ルタ再び

上るうち、アドルはルタとも再会する。

アドルさん! もしや、あなたが聖なる戦士では?
とにかくお気をつけて…

ラドの塔

悪魔の回廊 通風管

 やがて難所が現れた。不気味な音に命を削られつつ小部屋に逃げこむと、そこにはラーバが捕らわれていた。ラーバは難所を抜けるための手がかりを示してくれた。

ここを抜け出るなら、風が入る隙間のある柱を探しなさい この階のどこかにあるその柱、それを壊せば出られるはずじゃ そう、わしの力じゃ無理じゃろうがね

鏡の間

難所の先には鏡の間が控えていた。一足先にここに来ていたラーバより、アドルは気になる話を耳にする。

おう、また君か
この先3階上に渡り廊下があり、その先はラドの塔と呼ばれる所になっておる そこに、先刻少女が拉致されてきたようじゃ
…ラドの塔は邪悪な場所じゃ 少女には過酷であろう…わしにも入れん 助けてやってはどうじゃ?

コンスクラード ロッド

ラーバ負傷 シルバーアーマー奪還

 ロッドは岩石魔神が守っていた。それと五冊目の書も。鏡の間に戻ると、ラーバは負傷していた。

…う… お前か…お前と会話したことが化け物どもの気に触ったらしい…うう、傷がうずく
さ、老人は構うな 少女を助けてやれ…

ラドの塔渡り廊下 レアとの再会

 鏡の間を抜け、ラドの塔に踏み込んだアドルは、そこで意外な人物と再会する。

アドル… ええ、私です、レアです…
神殿でフィーナさんが解放されたのを知った邪悪なる者たちに拉致されてしまいました…
いいえ、むろんあなたの責任ではありません 私が見ていた悪夢は、あなたが解放した
フィーナさんが発していたイメージを受け取ったものだったのですね
どうぞ、私のこの眼鏡をお持ち下さい イースの書の神代文字が読めるようになりますから…そしてお読み下さい
この災いの源を知ることができます 戦士たるあなたの義務、そして責任として、どうぞお読み下さい
いいえ、私のことはどうかお忘れ下さい 貴方様は、貴方様のなすべきことをどうか…
私を拉致したのはダルク=ファクトという者です その者は、封印せされし邪悪なる力を解き放ち、この地に再び暗黒をもたらそうとしているのです
その者の着るマントは、伝説ではロダの元に眠る聖剣しか通用しないということですが…
暗黒の邪悪なる力は、我等正当なる聖なる力と表裏一体、私にも為さねばならぬことがございます どうか、私に構わず、精霊の導きによりお進み下さい
貴方様に精霊の御加護のあらんことを…

ジェンマのメダル

ヨグレクス&オムルガン

奪われた武具を全て取り返し、さらに強力な武具を手にしたアドルは、最上階に至る通路で最後の番人と対決する。しかし倒してもなお、最上階への扉は閉ざされたままだった。アドルは手がかりを求め、書をひもとく。

何ものかに封じこめられている

メサの章
…ついにサルモンの神殿に籠もる我等を 六体の巨大なる怪物ら 異様なる者共を従え追い立てる
我等、ついにこの地を離るる 必ずの帰還を信じて
ジェンマの章
その者、我等を追う
我等の家族恐れをなし 女神は姿を隠された
ジェンマの家に伝わる青き金属のメダル
その神秘の力により魔物の呪いは破られる

ブルーアミュレット

 その名が気になって、アドルはルタに会いに行く。

…あぁ、アドルさんでしたね…私は…どうやらやられたようです
あなたを助けろとお告げを受けてきたのにこのザマでは…
アドルさん、どうかこの護府をお持ち下さい 先祖より伝わるものです
気休めにしかならないかもしれませんが、今の私にできることはこれぐらいしかありません
どうぞ、構わないで先へ! 精霊のご加護のあらんことを!
………

ダルク=ファクト

ダルク=ファクト

 最上階への扉は開かれた。アドルはついに塔の主、ダルク=ファクトと対峙する。

小僧、よくも書をそこまで集めここまでたどり着いたものだ
しかし、貴様ごときに「イースの書」のすべてを知られる訳にはいかん 私の計画を遂行するためにもな
「ダルク=ファクト」…この私の名をこの世に刻み込むために小僧、貴様には死んでもらう!
冥土に土産にいいことを教えてやろう…お前が神殿で助けた女は眠り続けた女神なのだ ジェンマの章に出てくるイースの国の女神だ 暗黒の力を封印するために数百年の間眠り続けていたのだ 私が暗黒の封印を解いたためあの女も覚醒したわけだ もっとも、イースの時代の記憶は失っているようだがね いずれは、はしためとして貰ってやるつもりだ…
おっと、おしゃべりが過ぎたようだ 貴様を永遠の眠りに送ってやろう!!

最後の戦い

 弱点はすでにわかっている。死闘の末、アドルはダルク=ファクトを打ち破る。

ダルク=ファクトのマントから「イースの書」最終章が見つかった

ファクトの章

ファクトの章
鮮やかな光 我等の大地を包み 突如にして その者の追跡が止む
イースからの災いは去り 我等はのちの者たちのため六冊の書に 我等の英知の力を封ず
再びその者が現れた時 六冊を手にした者に力が与えられるであろう
アドルがそれを手にし、全巻を重ねると…
懐かしい光が溢れだし
あたりは安らぎに包まれていった…

エピローグ

エピローグ

書の放った光のように
優しさをたたえた朝日が
静かな大地を照らしだしてゆく
闇の力でその生命を保っていた
怪物たちは
光に抗しきれぬようにその姿を失い
光の到来を告げる鳥の声は
精霊を祝福するごとく
空気を満たす
光に包まれてアドルは
悠久のイースの歴史を見つめている
イースの歴史を形作った情景が
走馬灯のように現れては消えてゆく
その最後に
おぼろげに二人の女神の姿が
浮かび消えた
不思議なことにアドルは
その二人を
よく知っているような気がした
アドルは地上を見渡してみた
あれがジェバの家のあたりか
フィーナは記憶を
取り戻しただろうか
彼女には真っ先に
今までの出来事を話してやろう
アドルは自らが解放した光の大地を
見つめながら
不思議な充実感に
満たされるのを感じた
光の中でアドルは
サラのほほえみを見た気がした


アドルの新しい旅が
始まろうとしていた


THE END
前に戻る文頭に戻る目次に戻るトップページに戻る次を読む