国道47号線のバイパス開通に伴い、県道に格下げされて出来た旧道区間がルートの半分を占める県道である。バイパスにはない生活感が旧道の魅力だろう。
今回は終点の舟形町側から。右側は国道47号線で、左側が県道。
道は国道47号線から出て、西に向かって伸びている。
変わった名前の集落を発見。記念碑も「幅」ならバス停も「幅」。その地名は江戸時代、当地が矢羽(やばね)に用いる鳥の羽根を集める場所「羽場(はば)」だったことにちなむという。
今回走ったのは4月中頃。沿線の土手にはつくしがたくさん生えていた。
春の到来を告げるフキノトウを、山形の方言で「ばっけ」と呼ぶ。これまた沿線じゅうに生えていた。
味噌と混ぜたり天ぷらにしたりして食べられるのだが、田舎育ちの荒井は、そこらじゅうの道ばたに自生しているイメージが強すぎて、強いて食べる気にもなれなかったりする。
舟形町を流れる清流。鮎釣りの名所として知られ、夏には多くの釣り人が訪れる。
県道56号線の半分は、この川と併走している。
舟形名物焼き鮎を売る茶店。沿線、小国川のほとりにある。
この日はシーズンオフで営業していなかったが、開店に向け何人かの関係者が準備をしていた。
田舎の県道らしく、田圃と集落が交互に現れる。
小高い場所から来た方を振り返ると、眼下に田圃が広がる。田植えにはまだ早く、代掻きされていない。
「狐狸と友 祭りの包み 取られけり」
長沢を少々過ぎたところにあった歌碑。意味や由来はよく分からないが、ユーモラスな句。
ちょっと寄り道。県道を逸れ小国川を渡った高台にある温泉。天気がよいと南方に葉山や月山が見渡せる。舟形町にこの温泉が湧いたことで、山形県は全市町村に温泉があるという変わった記録を打ち立てた。入浴料は大人350円。キャンプ場併設だが、こちらのサイト利用料は2000円と高め。
ついでに鮎のモニュメント。温泉敷地内で発見。
県道沿いで発見。名物鮎入りアイスクリーム製造所の看板。企画者は何を考えていたのやら。
若あゆ温泉で売ってるので、舟形にお越しの際は是非どうぞ。
名物鮎をあしらったマンホール。沿線に点在する。
マンホールは市町村ごとにデザインが違っており、それを見比べながら歩くだけでもなかなか楽しめる。
舟形町中心部に向かう道。右手に小国川を眺める。
県道は舟形町中心部の丁字路でいったん国道13号線に合流する。ここで全行程の半分ぐらい。
かつて終点からここまでは国道47号線だった。