大仁堂ビルヂング解放のため、アスキー社長に送り込まれた人物。プレイヤーは彼を操作して、ジャンケン魔王打倒を目指す。カーソルの左右で移動し、上下で階段を上る。Sキーでカセットテープにデータセーブ、Lキーで同じくロードできる。この際大文字しか受け付けないので、CAPSキーはロックしておこう
各種コマンドはスペースキーで実行できるが、リターンキーで呼び出すメニューであらかじめ選んでおく必要がある。最初から使えるコマンドは三つある。「ドア」は扉を開けるとき、「チェック」はロッカーの中を調べるとき、「話す」は受付のおねーさんと話すときに使う。残る二つのコマンドは、ゲームが進めばおいおい使えるようになる。どういうものかはプレイしてのお楽しみとしておこう。
RPGに付きもののパラメーターは「ライフ,お金,敵」の三つ。ライフはプレイヤーの残り体力。ジャンケンに負けると減り、0になればゲームオーバーとなる。お金は所持金のことで単位はガバス。アイテムを買ったり情報をもらうのに必要だ。敵はいわゆる残り経験値。次のレベルに上がるまでに倒すべき敵の数である。レベルが上がるとライフが1増える。ライフ初期値は3で、最大12まで上がる。ちなみにレベルアップに必要な残り経験値は現レベルの二乗だ。
はじめは体力も低く、出せる手も一つのみと頼りないが、戦闘や数々のアイテムによって成長を遂げる。ログインの運命はひとえに君の腕にかかっている。
大仁堂ビル内において、ジャンケン魔王の影響を逃れた人物。ガバスと引き替えに情報を教えたりアイテムを売ってくれたりする。ビル内に数人いてプレイヤーを手助けしてくれるが、彼女がいる場所には敵が出現しないことも、覚えておくとよいだろう。
「ジャンケンクエスト」には9種類の敵が登場する。グラフィックこそ単色スプライトだが、個性的な連中が揃っている。遭遇はシンボルエンカウント。ビル内をうろつく敵にぶつかれば戦闘モード突入だ。戦闘は「ジャンケン」で平和裏に進められる。ジャンケンで負けた方のヒットポイントが減り、0になれば戦闘敗北。プレイヤーが勝利すれば残り経験値が1減るとともにガバスを獲得できる。ガバスのかわりに回復チケットやアイテムが見つかることもある。2ターン目以降は途中で逃げることもできる。確実に逃げられるが、ぶつかれば再び戦闘になるので、逃げたら早々に敵から離れよう。なお、出す手は「ジャンケンポン」の表示が出そろうまでは何度でも任意に変えられる。
敵はそれぞれ移動パターンも違えば攻撃パターンも違っている。闇雲に挑めば苦戦は必至だが、それぞれの癖を見抜き的確に対処すれば、優位に立つことができる。出現する場所は固定なので、どこにどの敵がいるかを押さえておくこともポイントだ。敵ごとの必勝法を見つけよう。
グラフィック | 名称 | ライフ | 獲得ガバス | コメント |
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のーまるマン | 2 | 1 | ジャンケン魔王に捕まった編集者のなれの果て。 弱いが、序盤は小細工が効かない分戦いづらい。 獲得ガバスが低いのは安月給ということか。 | |
ストーン | 1 | 2-3 | 頭の上から落ちてくる石。 強そうだがやはりジャンケンのルールには逆らえない。 手が揃っていない状態では侮れない。 | |
ペーパープレーン | 1 | 3-5 | 紙飛行機。どこからともなく飛んでくる。 スタート付近に多く出現する。まずこいつに勝てないと序盤がきつい。 紙製なのでハサミに弱い。 | |
シザスラー | 1 | 4-7 | ハサミの化身。 しかしハサミなので石は切れない。 序盤の敵ではガバスが多め。 | |
ジャンケン小僧 | 5 | 5-8 | 小さいくせにすばしっこく、こちらの手を読んでくる。体力も高い。 しかし対処法さえ知っていれば一方的にフルボッコにできる。 かかる手間の割に持ってるガバスは少ない。 | |
そうじのおばさん | 3 | 6-10 | ビル掃除に来ていた清掃業者のおばさん。 魔王に捕まって操られている。 重要アイテムを持っている。 | |
ジャンケン・マン | 3 | 7-12 | ジャンケン魔王が生み出した怪物。 床から現れ床に消える。床から現れる時に衝突しやすい。 体力こそ低めだが勝ちパターンがないため厄介な相手。 | |
びるぶりん | 5 | 28-34 | ビルに住み着くゴブリン。ジャンケン魔王の護衛的存在。 体力・攻撃パターン的に最強のザコ。 ただし非常にかわしやすいせいか、あまり強敵というイメージがない。 |
ジャンケンの神。ログイン編集部が安易にジャンケン企画を連発したことが逆鱗に触れ、編集部がある大仁堂ビルを乗っ取った。本作のラスボスでこいつを倒すのがゲームの目的だ。ライフ10。獲得ガバスなし。
体力が非常に高く小細工も効かない上、さらに禁断の「秘技」まで使ってくる。この「秘技」を封じぬ限り、こちらに勝ち目はない。最強最後の敵として立ちはだかるだろう。
手 | ジャンケンの手。グー・チョキ・パーの三種類。各30ガバス。戦闘時に出せる手が増える。 ゲーム開始時に一つだけもらえる。これがなければ勝負にならないので早々に三つ揃えるべし。 |
鍵 | 扉の鍵。30ガバス。赤い扉を開ける。 ロッカーで拾えることもある。 |
回復チケット | 体力を回復する。10ガバス。一枚で全快するがトイレでしか使えないので注意。 戦利品として手に入ることもある。 |
エレベーター使用許可証 | 200ガバス。エレベーターが使えるようになる。 エレベーターでしか行けない階もある。必ず手に入れよう。 |
すり抜けマント | 敵をすり抜けられるマント。80ガバス。敵にぶつかっても戦闘にならない。 一度買えば何度でも使えるが、一度使うとしばらく使えなくなる。中盤の必須アイテム。 |
ほうき | 魔法のほうき。隠された物を表に出す。 残念ながら空は飛べない。非売品。 |
魔法の杖 | 相手の出す手を予想できる杖。80ガバス。 便利そうだが的中率は半分程度。さらに強い敵には効かない。 |
スーパーブレスレット | 攻撃力を上げる腕輪。2倍のダメージが与えられるようになる。 あると戦闘が格段に楽になる。早めに手に入れたい。 |
ジャンケンの手の像 | グー・チョキ・パーの三種類。ジャンケン魔王に会うために必要な品。 それだけに判りづらいところに隠されている。 |
あとだし手袋 | 禁じ手「後出し」を許される手袋。敵が手を出した後に自分の手を決められる。 チート級の性能を誇るが、操作性と時間制限ゆえけっこう使いづらい。 |
どんなに体力があろうとも、運が悪ければ負けるのがジャンケン。それがジャンケン戦闘の欠点だが、本作では数々のお助けアイテムでそれをカバーしている。その効果はてきめんで、あるなしではだいぶ違ってくる。これらアイテムを見つけだし、活用することがクリアの鍵となる。
スタート地点付近に出現するストーン、ペーパープレーン、シザスラー。決まった手しか出せない敵だが、開始直後はプレイヤーも一つの手しか使えない。だから最初の手の選択で、序盤に戦える相手が決まってしまう。なるべく戦いやすい相手に勝てる手を選んでおくと序盤の展開が楽になるだろう。おいおい全て揃えるからと安易に考えず、最初の一手はよく吟味して選ぼう。
本作に出現する敵には、パターンさえ知っていれば必ずノーダメージで倒せるものもいる。たとえばストーン・ペーパープレーン・シザスラーは毎回出す手が決まっている。強敵ジャンケン小僧も戦い方を知っていれば負けることはなくなる。ジャンケン自体の勝敗が運任せである上、さらにどの敵を倒しても得られる経験値は同じなので、強い敵と戦う利点はあまりない。だから確実に勝てる敵の存在は重要だ。こうした敵を相手に確実にレベルを上げ、地道にガバスを稼ぎアイテムを揃え、行動範囲を広げていくことが、クリアへの道となる。
勝ちパターンがない敵であっても、特徴を見抜けばうまくやりすごせるし、アイテムが揃えば余裕をもって戦える。無駄な戦闘を避けるよう努めることも重要なテクニックだ。
受付のおねーさんからは、様々な情報を仕入れることもできる。ただし情報はすべて有料で、払うガバスも馬鹿にならない。
実は話を聞いたかどうかはフラグ管理されていない。だから買わなければクリアできないということはない。だからセーブ&ロードを利用すれば、ガバスを消費することなく、知りたい情報を知ることができる。狡い方法だが、ガバスを節約するには有効な手段だ。
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