「ミッドナイトチェイス」はリアルタイムアドベンチャーゲームだ。某社社長の屋敷に忍び込み機密書類を奪うことが目的だが、容量の都合か、本作ではその前半部分のみが描かれ、社長宅の敷地内に入ればゲームクリアとなる。もちろん簡単に入れるはずもなく、プレイヤーは社長宅の周囲をうろつきながら、あの手この手を試すこととなる。ゲーム自体は短いが、その中にちりばめられた一癖も二癖もあるトリックの数々は、解くごとに「なるほど!」と唸ること請け合いだ。
彼が本作の主人公こと、任務にあたる産業スパイだ。カーソルキーの左右で移動して、上下でコマンドを選び、スペースキーで選んだコマンドを実行する。
見た目は頼りないが、プレイヤーの命令に忠実に動いてくれる。その際彼が見せてくれる数々のユーモラスなアクションがこの作品の大きな売りだ。必見!
姿 | 名前 | 特記事項 |
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ガードマン | 屋敷の門を守る二人組。その仕事ぶりはまさに鉄壁そのもの。 しかしお茶目で少々抜けているところもある。 本作はいかにこいつ等に対処するかを考えると言っても過言ではない。 | |
番犬 | 屋敷の飼い犬。気性はおとなしく、食い意地が張っている。 しかし侵入者を防ぐという役目は立派に果たしている。 犬とはいうものの、カバにしか見えない。 | |
車 | 通りすがりの車。 閑静な住宅街らしく、付近の通りは少ないが、 たまには通る車もいるようだ。ただしマナーは良くはない。 | |
鳥 | ただの鳥。何であるかは不明だが、たまたま付近を飛んでいる。 飛ぶ鳥を落とす勢いというか鳥も飛べば棒に当たる? | |
猫 | 塀の上を歩く猫。意味があるようだが何の意味もないらしい。 ちなみに作者は猫好きらしく、続編にも登場する。 | |
自動販売機 | どこにでもある自販機。 この手のゲームでは蹴飛ばすと中身が出てくることが多いが、 本作ではそういうことはない。 | |
棒 | ただの棒きれ。 鈍器として使うこともできる。当たると痛い。 | |
ポスター | 作者の前作「ブラッドアーマー」のポスター。 一見ただの宣伝ポスターだが? | |
空き缶 | ジュースの空き缶。飲み終わったらくずかごへ? | |
硬貨 | お金。多分500円玉。ネコババはよくないが拾うと嬉しい。 |
伝説の傭兵よろしく、プレイヤーは何も持たない状態で屋敷前に来ている。工作に必要なものさえ現地調達しなければならないが、あたりは閑静な住宅街。一見する限り、使えそうなものはなかなか見あたらない。
しかしそこをなんとかするのがプロというもの。使い方によって役に立ってくれる品はいくつもある。表に示したもの以外にも、屋敷の周辺には様々なものがある。これらに目を向けあれこれ試してみることが、クリアの近道となるだろう。
LOOK | 見る | 目の前にあるものを見る。 |
TAKE | 取る | アイテムを取る。 |
TALK | 話す | 誰かと話す。 |
THROW | 投げる | 物を投げる。 |
OPEN | 開ける | 閉まっているものを開ける。 |
PUT | 置く | アイテムを置く。 |
USE | 使う | アイテムを使う。 |
用意されたコマンドは全部で7つある。使うにはコマンドを試したいところに移動し、使いたいコマンドを選んで決定するだけでよい。この操作が全てカーソル&スペースのみで済んでしまうのも、本作のリアルタイム性を上げるのに大きく貢献している。
アイテムは状況とコマンドに応じ、適切な物を自動で使ってくれるので、プレイヤーが選択することはできない。親切といえば親切だがその分試行錯誤する楽しみはないので、続編では改められている。
実はプレイヤーが可能な行動は、このコマンド以外にも存在する。行き詰まったら「手を休めて」考えてみるのもよいだろう。
何もせずにしばらく放置していると、主人公が頭に手をやる仕草をする。
やはり何もせずしばらく放置していると、たまに背景に流れ星が現れる。