Written by 本名荒井
いよいよ「ログイン」掲載プログラムが登場! 紹介するのは「ミッドナイトチェイス」、MSX用リアルタイムアドベンチャーゲームだ。目的は重要書類奪取のため、社長の屋敷に侵入すること。ゲーム本編はもちろん、滑らかに動きまわる拡大スプライトのキャラクターは必見だゾ!
「ログイン」のプログラムは、リストが十数ページにわたることもあたりまえだったけど、その分内容に凝りまくったゲームが揃っているのが大きな魅力だったんだ。
まずは隣の画面へ。ここには屋敷の門がある。屋敷に入ればゲームクリアだけど、入口には二人のガードマンがいて、簡単には入れてくれそうにない。どうやら何か方法を考えないとだめそうだ。
ラッキー、お金見っけ! 一見、社長宅の周囲はあまり変わったものもなさそうだけど、よく見てみると、さまざまな物が見つけられる。よく見ることは、AVGの基本だね。
FOXHOUNDではあるまいが、プレイヤーは手ぶらでここに来ている。こうしたアイテムを駆使して、入る方法を探していくんだ。
道端に自動販売機が置いてある。どうやらタバコの自販機のようだ。タバコといったら潜入には欠かせないアイテムだけど、本作では?
いかにも何かに使ってくださいと言わんばかりに、棒が立てかけてあるのが見つかった。藪から棒とは言うけれど、この場合は塀から棒?
あるコマンドを試してみると、空から鳥が降ってきた。唐突な展開だけど、このユーモラスなアクションに思わず吹き出してしまう。こういうところも「ミッドナイトチェイス」の楽しさだネ。
電柱が曰くありげに立っている。いろいろ試すと登ることができた。このまま反対側に飛び降りれば、屋敷に侵入できそうなものだけど、どうやらそう簡単にはいかないようだ。
屋敷の裏手にはゴミ集配所がある。どうやら明日はゴミの日のようで、さっそくゴミが置かれてあった。セレブの住宅から出るゴミを漁って、ゴシップのネタを探す輩もいるみたいだけど、漁っても秘密書類は出てこないのであしからず(そもそも漁ることもできません!)。
しめしめ、こんなところに裏口が...入れりゃラッキーと開けてみたところ、カバのような番犬が飛び出してきた。やっぱりそう簡単には入れないらしい(泣)
吠えられると面倒だ。何か黙らせる方法はないかな?
「LOGIN85年9月号『BLOOD ARMOR』もよろしく。」
塀に貼られたポスターは、どうやらゲームの宣伝らしい。一見他愛もないポスターだけど、何か意味でもあるんだろうか?
ところでログイン購読してなかった荒井、「BLOOD ARMOR」がどういう作品か非常に気になってます。親切な方どうぞ教えて下さいませ。
「火を貸してくれだってぇ?しょうがないなァ。」
屋敷を一周して再び正門へ。ガードマンがいるのは相変わらずだ。しかし彼らはお堅いヤツでもないらしい。それにしても主人公、ライターとかマッチぐらい持ってないのかよ!
ひとまず一周してきたが、あとは変わった物もなし、侵入の糸口も見あたらない。つれづれに「一服」していると...危ね! すぐそばを出し抜けに車が猛スピードで走り去っていった。おまけにポイ捨てまでしちゃって!
眉をひそめたくなるようなヤツだけど、実はこいつとは一度は遭遇しなければならない。だけど漫然とプレイしている限り、こいつを見ることはできないゾ。
そしてゲームは怒濤の展開を迎える。ここから何をするかは、これを見て君自身で考えて欲しい。「真夜中の追走劇」の始まりだ!
そして侵入を果たしエンディングへ。だけど物語はようやく半分が終わったばかり、本番の機密書類を探す任務が残っている。かくして続編「パート2」に続く!