投稿ゲーム再発見「ミッドナイトチェイスパート2」

「ミッドナイトチェイスパート2」データリード中 しまったー 罠に引っかかったー
やられたー 「ミッドナイトチェイスパート2」ゲームオーバー画面

あのミッドナイトチェイスが帰ってきた!

 みごと敵ガードマンのスキをついて屋敷のなかへ潜入したキミは、いよいよ最終目的である重要機密書類を発見し、盗み出さなければならない。広い屋敷のどこに、この書類はかくされているのだろうか。そして、待ち受けるワナの数々……。さあ急げ、時間はないのだっ!

(「ログイン」1986年6月号より)


「ミッドナイトチェイスパート2」とは

 「ミッドナイトチェイス」は、本格派のリアルタイムアドベンチャーゲームとして好評を博しましたが、その内容はまだまだ問題が残るものでした。最大の問題は容量に由来するボリュームの少なさで、「ログイン」の寸評でも「もっと長けりゃグランプリ間違いなし」「ちょっと中途半端」と評されています。ゲーム本篇も物語の途中、屋敷に侵入したところで終わっています。問題点の改良や克服は、ログイン編集部や読者からも期待されていたわけですが、1986年6月号、その待望の続編が掲載されるに至ります。それが本作「ミッドナイトチェイスパート2」です。
 続編となる本作では、前作での反省が活かされ、様々な改良が加えられています。最大の問題だったボリュームの少なさはリスト構成の見直しにより改善され、前作の倍以上の内容を実現しました。コマンド数も7個から12個になり、できることも増えています。一番の変更点はアイテムの扱いでしょう。前作ではアイテムは同時にいくつでも持つことができた上、コマンドを選べば適当なアイテムを自動で使ってくれました。続編ではそれが改められ、持てる数に制限ができたほか、何を使うかはプレイヤーが指定するようになりました。アイテムを取り替えながら試行錯誤するというパズルゲーム要素が加わったおかげで、本作は前作にはない新しい面白さが備わっています。このような変貌を遂げた本作は、編集部に非常に高く評価され、アマチュア投稿作品でありながら、同号の特集企画「アドベンチャー大特集」の一環として、大々的に採り上げられています。
 さらに本作は、パッケージソフトとして売り出される予定までありました。件の記事は、1986年末を目処に、「オホーツクに消ゆ」に次ぐログインソフト第2弾として、「ミッドナイトチェイス」シリーズを市販化する計画があることについて触れており、そのために改良点などの意見を寄せて欲しいと記しています。もっとも、結局頓挫したようで、市販化されることはありませんでしたが、もし実現していたら「オホーツク」同様、アドベンチャーゲームの名作として、歴史に名をとどめることになっていたかもしれません。
 当時はプログラムコンテスト等に寄せられた秀作を、市販ソフトとして売り出すことがよくありまして、ゲーム制作者を目指すハイ・アマチュアの登竜門的な存在となっていました。市販化こそ実現しませんでしたが、制作者の高原保法さんは他にも「テリージャンプ」「スーパービルディング」「ジャンケンクエスト」等々の作品を投稿し、個性的な良作を作る常連投稿者としてその名を知らしめています。そして後にゲーム業界に入り、ゲーム作家「たからやすり」として活動していると伝わっています。


作品概要

「ミッドナイトチェイスパート2」 アスキー「ログイン」1986年6月号掲載
対応機種:MSXシリーズ(RAM32KB以上) 作・高原保法
ジャンル:リアルタイムAVG
プログラム構成:BASICリスト×2,マシン語リスト×1
メディア:テープ専用

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