Written by 本名荒井
前回に引き続き「ログイン」掲載プログラム「ミッドナイトチェイスパート2」の紹介だ。「パート2」は「ミッドナイトチェイス」の続編で、ボリュームもコマンド数もアクションも増え、前作以上の内容を実現している。
物語は前作の終わり、社長の屋敷に侵入したところから始まる。いよいよ重要機密書類奪取作戦の始まりだ!
屋敷には至るところに戸棚があって、アイテムが入っていることが多い。前作同様、必要なアイテムは現地調達。どんどん開けて、どこにどんなアイテムがあるか覚えておこう。全部取りたくても一度に持てるのは三つまで。だからアイテムは必要なときに取りに行く必要があるんだ。
ここの戸棚にはセーブアイテムのカセットテープが入っていた。「パート2」はボリュームが増えた分、セーブができるようになっている。クリアまで何度もお世話になるゾ。それにしてもテープというのが時代を感じさせるね。
中には開かない戸棚もある。なにか大事なものでも仕舞っているんだろうか? もっとも、確かに大事なものを隠しているんだけどネ。
秘密の地下室発見! さっそく下りてみたけど、部屋の中は真っ暗で何にも見えず、コマンドさえ受け付けない。どうやら明かりが必要なようだ。
ひとまず上に戻って探索を続ける。奥の部屋には椅子が無造作に置いてあった。ただの椅子だけど、何かとお世話になる便利アイテムだったりする。遠慮せず拝借することにしよう。
階段の前で「アガル」を選ぶと、上の階に行くことができる。前作のマップは横一列に並んでいるだけだったけど、今回はより立体的なものになっている。マップ構成も「パート2」で強化された部分の一つなんだ。
大きなタンスの置かれた部屋がある。開けてみると中にはライトが! ところが電池が入っていないので、今のままでは使えない。上の機械もなんだか気になるなぁ。
ある部屋で見つけた踏み台と椅子を組み合わせると、こんな具合に高いところにも手が届くようになる。例の機械はポータブルラジオだった。敵地のまっただなかにいるんだから、のんきにラジオを聴いてる余裕はないぞ!
屋敷には屋上もあって、2階から上に行く際は必ず通ることになる。そしてゲーム中は、何度か屋上の星空を見ることになるだろう。よく見ると作者のイニシャル「Y.T」が隠れてるネ。
屋上を歩くうち、ヘンなモノを発見した。どうやら床に埋め込んだフックのようだけど、いったい何に使うんだろう?
ガードマンに遭遇! 戦ってみたけれどとても敵わず、見事に吹っ飛ばされた。今は引き下がるしかないようだ。
ライトが使えるようになったので、再び地下に行ってみる。ヤッタね! 案の定、まわりが明るくなった。ところが今度は鍵が掛かって開かないドアが。ここに入るためには、また何か別のアイテムが要るようだ。
いかにも使ってくださいと言わんばかりに、壁に剣が飾られている。椅子を踏み台にして手を伸ばしてみたけれど、しっかり壁に留められていて、取ることができなかった。やっぱりそうは簡単に問屋が卸してくれないなぁ。
「わたしリカちゃん。おともだちになってね♥」
ある部屋で見つけた謎の人形はリカちゃんだった。やっぱり今は任務中、人形遊びはほどほどにしておかないと、あとで大変な目に遭うゾ。
ところで、トーク機能付きのリカちゃん人形なんてあったっけ?
奥に進もうとしたところ、ミニゲームが始まった。隣の部屋に行くには、落とし穴だらけの廊下をジャンプしながら駆け抜けなければならない。落とし穴の配置は毎回ランダムで、運が悪いととんでもなく難しいコースが現れたりする。リトライに備えて、直前でセーブしておくのがオススメだ。
個人的に、このゲームで一番難しいところだと思います...
罠に守られた部屋には案の定、重要アイテム「鍵」が保管されていた。これで気になっていた部屋に行けるようになるというわけだ。
それとこの部屋には、もっと重要な秘密が...
ガーン! 鍵があるのに扉が開かない! どうやらこの鍵はこの部屋のものではなかったようだ。ところがゲーム中「鍵」はこの一つしか出てこない。だったらピッキングでもするしかない?
かくして部屋に侵入しても、中にあるのはドライバーやロープといった日用品だった。なぁ〜んだと思うことなかれ。どちらも重要アイテムを取るには欠かせないアイテムなんだ。
ジャーン! ついにねんがんの(以下略)。
というわけで、ようやく剣を手に入れてカッコよく構えてみたけど、気取っているかんじが妙にコミカル。
これを手にしたのなら、やることはもう決まってる。さあ、仕返しだ!
ガードマンが守っていた部屋で書類発見!...と思ったら残念、白紙だった。しかしただの白紙にはあらず、この紙には書類を手に入れるためには欠かせない情報が隠されているんだ。どうすれば読めるんだろう?
ある方法でしか行けない秘密の間。書類はここにあるがやっぱり罠が! 書類は二重のセキュリティで守られており、これをどうにかしない限り、決して手には入れられない。これまでの探索が鍵だゾ!
とうとう発見、これが重要機密書類だ! しかし手にするだけではダメで、これから屋敷を脱出しなくちゃならない。この部屋から出る方法は二つある。急げ!
任務達成! 書類とともに車に乗り込み、屋敷を去る主人公。2作に及んだ「ミッドナイトチェイス」も無事終了だ。
1980年代中盤、日本のAVG界はコマンド入力/選択式が主流だった。そんな中、アマチュアでこうしたリアルタイムAVGが作られたということは、とてもスゴいことだったんだヨ。
ヤヤっ、ナンだこの画面は!? 書類を手に入れても、ゲームにはまだ重大な秘密が隠されている。作者が忍ばせた「ミッドナイトチェイスパート2」最大の謎、君には解けるかな?