ねずみっくんの石の封印が解けたことで、ねずみの国には化け物が出没するようになった。登場する化け物は各シーン3種類。全部で18種類が存在する。
攻撃方法に違いはない。毒を吐くとか眠らせるといった特殊攻撃を仕掛けてくるということはなく、単純に各種ステータスが異なるのみである。しかし描き込まれたグラフィックで個性を感じさせているのが見事だ。
戦闘では「たたかう」「にげる」「まほう」三つのコマンドが選べる。「たたかう」は直接攻撃である。化け物にダメージを与えられる。ダメージ量は自分の攻撃力と敵の防御力に応じて変化する。「にげる」は戦闘を放棄できる。成功すれば戦闘を回避できるが、一定の確率で失敗する。
「まほう」は少々特殊なコマンドだ。選ぶと魔法を使うことができる。コマンド決定後、使いたい魔法を選ぼう。詳しいことは後述する。
与ダメージ(2140行)
(自AC-敵AC)*(倍率)
倍率は通常1。ATCK使用時には2倍になる
被ダメージ(2320行)
(敵AP*2-自AC)/2
被/与ダメージとも数値が2未満の場合は2に修正される。
逃走成功条件(2430行)
(10-シーン番号)までの乱数+1の値が1を越えるとき、逃走成功。
ねずみの国(シーン1)での失敗率は1/9
宇宙要塞(シーン6)では1/4となる。
ダメージの計算式は上のとおり。ランダム要素がないので、倒すのに必要な攻撃回数や受けるダメージ量は読みやすい。自分の強さによって、この化け物と会ったら逃げるとか、この化け物は魔法で攻撃するといった判断が必要になるだろう。
並びに「にげる」コマンドを選んだときの成功条件も挙げておこう。「にげる」を選ぶと、1から(10-シーン番号)までの目が出るサイコロを振るものと考えればよい。出目が1以外なら逃走成功となる。つまりシーンが進むほどサイコロの目が減るため、相対的に失敗率が上がるということになる。
忘れてならないのは、先制攻撃を防げないことだ。どんなにレベルが上がっていても、先制されれば最弱のSLIMからでもダメージを受けてしまう。受けるダメージ量は最低2。何度も言うが、先制によって受けるダメージが意外と馬鹿にできない。注意しよう。
獲得経験値(2210行)
敵AP*7+(シーン番号^2-1)*15
レベルアップ経験値(2210行)
現在レベル^2*100
一般的なRPG同様、本作でも戦闘で一定の経験値を積めばレベルアップする。獲得経験値の計算式は上に挙げたとおりである。レベルアップに必要な経験値は、具体的には以下のようになる。
レベル | 必要経験値 |
---|---|
1 | 0 |
2 | 100 |
3 | 200 |
4 | 900 |
5 | 1600 |
6 | 2500 |
7 | 3600 |
8 | 4900 |
9 | 6400 |
10 | 8100 |
レベルは最高で10である。ただしシーンによって上げられるレベルが決まっている。上限に達するとそのシーンでは経験値が得られなくなる。シーン1ではレベル4、シーン2はレベル7までだ。経験値が得られなくなるということは、回復ができなくなるということでもある。稼ぎや回復に関してはわりとシビアなところがあるので、くれぐれも気をつけよう。
それ以降のシーンでは最大の10まで上げられるようになる。ただしシーン3と4は女子専用ステージなので、男の子はシーン5でようやく最高レベルに手が届くことになる。最高レベルに達しても経験値が入る仕様なので、そうなると回復の心配は無くなる。
レベルアップ時にはHIT-P・MAG-Pが全回復する。探索にうまく利用したい。
呪文 | 効果 | 消費MAG-P |
---|---|---|
ESCP | 脱出。どんな敵からも確実に逃げられる | 3 |
ATCK | 攻撃。通常の2倍のダメージを与える。 | 6 |
CURE | 治癒。HIT-Pを回復させる。回復量は(レベル*10+20)/2。 | 9 |
ACDW | 敵のACを下げる。厳密には25%分下げる。 | 12 |
APDW | 敵のAPを下げる。同じく25%分下げる。 | 15 |
「魔法の杖」を手に入れると、女の子は魔法が使えるようになる。使える魔法は全部で5種類。回復・攻撃・ステータス変化等々CRPGおなじみの効果のものがひととおり揃っている。
使用頻度が高いのはなんといってもCUREだ。回復できる場所が限られている本作において、任意に回復できる呪文はとてもに頼りになる。攻撃能力を補うATCKも非常に役に立つ。特に女の子は若干攻撃力が低いので、唱える機会が多い。ESCPも重宝するだろう。無用な戦闘を確実に避けられる。消費MAG-Pが低いのもありがたい。ステータス弱体化系の魔法も上手に使えば便利だが、優先順位は落ちる。魔法は主に上の3つをメインに使うことになるだろう。ついでに計算式の仕様上、APDWを使用すると勝利時に得られる経験値が減る。
唱えられるのは戦闘中だけである。移動中に唱えることはできない。効果が及ぶ範囲については、回復呪文が効くのは本人のみ。待機中の男の子は回復しない。ステータスを変化させる魔法も、有効なのはその戦闘中のみである。ステータス変化系の魔法は重ねがけが可能で、唱えるほど能力を下げられる。もっとも、実用性は低いが...
他のCRPG同様、唱えるとMAG-Pを消費する。濫用しているといざというときに唱えられずに困ることになる。残りMAG-Pには絶えず気をつけよう。
魔法が使えるのは女の子だけ。男の子は直接攻撃一本槍である。
G-CROSS | 金の十字架 | 一度だけ体力を全快する。戦闘時にESCキーで使用。 |
SWORD | 刀 | 攻撃力が上がる。 |
SHIELD | 盾 | 防御力が上がる。 |
ROD | 魔法の杖 | 魔法が使えるようになる。 |
AMULET | 水のお守り | 水と付くからには「水」と関係が? |
CRYSTAL | クリスタル | 誰かがこれを探しているかも。 |
WATER | 命の水 | 飲めば生命力が湧いてくる水。 |
HAMMER | ハンマー | 「イース」では柱を壊すのに使ってた。 |
IMODANGO | いもだんご | 芋を丸めた団子。お供え物にも最適。 |
S-KEY | 銀のカギ | 鍵と言えば扉を開けるものと相場は決まっている。 |
STONE | ねずみっくんの石 | 化け物を封じていた石。最重要アイテム。 |
多種多様なアイテムはRPGに欠かせない。もちろん本作にも数々のアイテムが登場し、冒険を手助けしてくれる。解法を明かすことになってしまうのでここで詳細を述べることは控えるが、登場するアイテムを列挙しておこう。これらアイテムを探しだし、手に入れることが本作の要諦となっている。