投稿ゲーム再発見〜「SPIRIT」

「SPIRIT」タイトル画面 「SPIRIT」ステージ4 「SPIRIT」ゲームオーバー画面

お話

 むかしむかし、ある国のお姫様が何者かにさらわれてしまった。私立探偵である君、ピーターは王様の依頼を受けてお姫様の救出へ向かった。下調べを重ねているうちに、再生をくり返すスライムがいることや、そのスライムをたおす方法、そして10ぴきたおしてカギをドアへ持っていけばいいことなどがわかった。君しか頼れる人間はいないのだ、ピーター! ぜひともお姫様を救出してくれ。

(「ポプコム」87年4月号より}


「SPIRIT」とは

 以前ポプコム掲載作品「SPIRIT II」を紹介しましたが、その題名が示唆するとおり、同作品には前作があります。それが今回紹介する「SPIRIT」(スピリット)です。
 「SPIRIT」は続編に先立つこと約1年、ポプコム87年4月号に掲載されました。作者は同じく松原輝彦さん、続編同様、MSX用のスクロール型アクションゲームですが、内容は大きく異なっています。横スクロールの続編に対して、本作では1ラインずつ下方に任意に縦スクロールできます。続編は壺を集めることがクリアの要件でしたが、本作では壺を使って敵を倒すことが要件となっています。
 任意式不可逆スクロールというちょっと変わった方式と、壺で敵を倒すというフィーチャー。これが本作の面白さの肝です。どちらも巧く使えば有利に立ち回れますが、考えなしに動くと行き詰まります。それゆえクリアするには常に先のことを考えながら進む必要がありまして、そこに本作の駆け引きの妙があります。見た目こそ変われど、この「常に先のことを考えて進む」「限られた条件下で効率的に動く」という部分は続編にも受け継がれ、「SPIRIT」シリーズの醍醐味となっています。
 本作はオールBASICで組まれており、速度は遅めです。しかしそれゆえに入力や改造がしやすく、かんたんにオリジナル面を作ったりチートができるという利点を備えています。ポプコムは「BASICの長所を生かしきった」と本作を評していますが、そのとおり、打ちやすくて判りやすくて面白い、三拍子揃った良作だと言えるでしょう。


作品概要

「SPIRIT」 小学館「ポプコム」1987年4月号掲載 オリジナルプログラム優秀賞・87年佳作受賞
対応機種:MSXシリーズ(RAM32KB以上) 作・松原輝彦
ジャンル:アクションゲーム
プログラム構成:BASICリストx1
メディア:ディスク・テープ

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