―遠い宇宙の ―遠い未来のこと。
一隻の宇宙船が遭難した。船はある惑星に墜落し、ただ一人の乗組員が生き残った。
しかしそれは、サバイバルの始まりにすぎなかった。
(プロローグより荒井が訳出)
カーソル・スティック | 移動および選択。 地上ではカーソルの上下左右がそれぞれ右上・左下・左上・右下方向に対応する。 |
スペース・Aボタン | ジャンプおよび決定。ジャンプにはJUMP BOOTSが必要。 |
GRAPH・Bボタン | 遠距離攻撃。火器を装備したときのみ可能。 |
セレクト・リターン | メニューを開く。 各種コマンドは全てメニュー上から実行する。 |
ストップ | 一時中断。再開はスペースキー。 |
ストーリーによれば、主人公は流星群に巻き込まれ、乗っていた宇宙船が大破、そのままこの星こと、死滅した超近代文明惑星に不時着したらしい。ペプシの懸賞で当たった宇宙旅行中に遭難、漂着したわけではない。それと「超近代文明」って何よ?
さておき本作の目的は、不時着した惑星から脱出すること。そのためには「第3の地下」にある超近代文明の要塞を攻略し、隠された宇宙船を見つけなければならない。惑星には地上と地下があり、それぞれ3つのレベルに別れている。「第3の地下」にたどり着くには、これらを順次攻略していく必要があるというわけだ。
「アラモ」という題名の指し示すところはわからない。「トリトーン」のように主人公の名前なのかもしれないし、舞台となる惑星の名前なのかもしれないし、はたまた「ハイドライド」のごとく、イメージだけで付けられたのかもしれない。ともあれ、本作は探索型のARPGなのだが、クォータービューゆえ、移動操作には少々慣れが必要となる。カーソルの上下左右と移動方向が、時計回りに45度ずれているので、初めのうちは戸惑うかもしれない。一瞬だけカーソルを押すと、その場で方向転換できる。これを知っていると、壁の上を歩くときなど役に立つ。
戦闘は体当たり式だが、火器を装備すれば遠距離攻撃も可能である。威力は直接攻撃の方が圧倒的に高い。遠距離攻撃は敵の強さにかかわらず一定のダメージを与えられる。通常は直接攻撃を使うことが多いが、中には火器しか効かない相手もいる。
移動こそ慣れが必要だが、それ以外のゲームシステムは極めてオーソドックスなARPGのそれである。クォータービューのゲームはその立体感ゆえか、操作や仕掛けの複雑なものが多いが、その点本作はシンプルかつ明快に作られていて遊びやすい。そんなところが「アラモ」の面白さにつながっている。
1 | マップ画面 | 周囲の様子を表示。移動・戦闘はここで繰り広げられる。 地上マップはクォータービュー、地下マップはトップビュー表示される。 |
2 | 主人公 | プレイヤーが操る宇宙の迷い子。 彼が「アラモ」なのかは定かでない。 |
3 | スクロールウィンドウ | 現在の状況が文字で逐一表示される。 昔のRPGではよくあったフィーチャー。 |
4 | H.P.メーター | ヒットポイント。プレイヤーの体力。緑のバーメーターで表示。 これがなくなるとゲームオーバー。地上では常に自然回復する。 |
5 | ステータス | プレイヤーの攻撃力と経験値。 水色のバーメーターが経験値で同じく赤色が攻撃力。 |
画面構成は他のARPGとは少々異なる。攻撃力と経験値のメーターは画面下部に表示されているが、HPメーターのみはマップ画面の右に、縦に配されている。「HP」等の表記がないため、少々目立たない。これがなくなるとゲームオーバーなので、絶えず気を配ろう。
プレイ中、結構見ることになるのがスクロールウィンドウだ。ダメージを与えたり、逆に攻撃されたり、アイテムを拾ったりすると、その行動は全てここに文字で表示される。これは「ウルティマ」「ドラゴンスレイヤー」等が採用していたもので、こんなところも「アラモ」がRPGであることを感じさせる。
EXIT | コマンドメニュー終了。 メニューを閉じてゲームに戻る。 |
EQUIP OR USE | アイテムの装備と使用。 表示しきれないアイテムはスクロールして表示されるので注意。 |
STATUS | ステータスの確認。 主人公の装備品や状態の詳細が見られる。 |
M LOAD | メモリーロード。 本作で最も多用するコマンド。裏技的な使い方もできる。 |
M SAVE | メモリーセーブ。 当時のゲームではおなじみの機能。電源を消せばデータは消える。 |
LOAD | テープロード。 使うには別途データレコーダーが必要となる。 |
SAVE | テープセーブ。 まめにテープに記録しておくと、ハマった時助かる。 |
NEW | 最初からやり直す。 つまるところのギブアップ。ハマったら使うことになる。 |
WEAPON | 装備中の武器。 |
ARMOR | 装備中の防具。 |
SHIELD | 装備中の楯。 |
HIT POINT | 現在のヒットポイント BOTTLEを使うと上限が上がる。初期値96。最大値255。 |
STR | ストレングス。敵に対する攻撃力。 他のRPGにおけるレベルのようなもの。初期値8。最大値63。 |
EXP | 経験値。敵を倒すと増加。 255溜まるとSTRが増える。 |
POTION | POTION残数。 ”EQUIP OR USE”では残数が表示されないのでここで確認する。 |
MEDICINE | MEDICINE残数。 数に限りがあるので無駄遣いに注意! |
「アラモ」でも、各種コマンドはメニュー上から実行するようになっている。ゲームを遊び慣れているなら、説明なしでも直感的にわかるインターフェイスだ。逆に言えば、「アラモ」のゲームシステムはそれだけ取っつきがいいということでもある。