Written by 本名荒井
久しぶりのチャレプロはログイン掲載のSFロールプレイングAVG「ザ・グインウルフ」だ! 全8本のリストからなる大作で、プロローグデモまで付いている。初めてプレイするときは、これでストーリーに触れておこう。PCG機能を巧く使ったグラフィックは必見!
さっそくゲーム開始。舞台となるガウスタは10x10の区画で構成される。一見そう広くはないけれど、変化がないので迷いやすい。他のゲーム同様、マッピングが欠かせないゾ。
スペーススタンド発見! スタンドは活動の拠点となる重要施設。修理や燃料・弾薬の補給ができる。ガウスタ内にいくつかあるので、どこにあるかをしっかり把握しておこう。まずはここでめいっぱいビームを買いこむのがオススメだ。
小型戦闘艇ミッドゥとのバトル。ガウスタはならず者どもの巣窟。倒せば賞金が得られることもある。依頼を遂行するには大枚の費用が必要で、依頼金だけじゃとても足りない。だからこうしてセコセコ資金を稼ぐ必要がある。5000コスモドルのどこが「凄い大金」なんだよ!(泣)
本作において攻撃は全て有料である。なぜなら攻撃には使い捨ての弾薬が必要だからだ。さらに敵を倒しても常に賞金が得られるわけではない。つまり資金を稼ぐには、常にコストを意識しながら戦う必要がある。畢竟「グインウルフ」とは、破産しないよう資金を運用するゲームだと言っても過言ではない。
赤い惑星ダリアン。地上に降りてみたいがどうやら市民カードが必要なようだ。どこかで手に入らないだろうか?
今度は青い惑星スターロスに到着。ここは高圧ガスの大気に包まれ、無住の地となっている。ゲルマの手がかりを求めて降り立ってみようとしたが、やはりガスに阻まれ叶わなかった。どうやら現在のブースタードの装備ではこの大気圏に耐えられないらしい。出直すより他なさそうだ。
「♪むせる〜」…目の前に現れたのはドップアーマー。どこかで見たようなヤツだが、乗っているのは元レッドショルダー部隊の異能者でなくてただのチンピラ。本作格好のザコのひとつなので、遭遇したら迷わず戦おう。誰だよ「ラモン・オクダイラ!」とか言ってるのは!?
ガウスタにはアステロイドもある。小惑星の物質サンプルを持ち帰ることができたら何か太陽系の謎でも解くことができたりして...って、そういうゲームじゃありません!
「こういうトコロこそアヤしいな。」 放棄されて廃墟と化したスペーススタンド。ラビッタが言うとおりいかにも何かありそうだけど、中に入るには鍵が必要だ。ただしただの鍵じゃ開けられないゾ。
しかるべき鍵を手にしていれば、こんな具合に入れるようになる。目の前にあったのはただの調理器具オーブン。しかし扉は固く閉ざされて、ただでは開きそうな気配がない。永年放置された食べ物が、中で大変なことになってたらイヤだなぁ。
ガウスタをさまよううち、数字が書かれたプレートが見つかった。チャオ曰くこれはスペースカーのナンバープレートのかけら。物自体はただのプレートなのだが、ブースタードが強化されるという不思議な力が込められている。謎はひとまずおいといて、今はありがたく頂戴するとしよう。
スペーススタンドで補給中。燃料と修理代の相場は常に5〜15コスモドルの間で変動する。塵も積もればの言葉どおり、何度も補給すればばかにならない出費になる。少しでも安い時を狙うのが節約のコツだ。相場はスペーススタンドに出入りするたびに変わるので、安くなるまで出入りを繰り返すのも手だ。
資金に余裕ができたので、オプションパーツのサブバーニアを購入。照準スピードが上がり、速い敵でも狙いやすくなる。稼ぎに必須なので早めに手に入れたい。オプションパーツはどれも高額で、費用を貯めるのが大変だけど、買う時は財布に補給用のお金を残しておくと安心だ。
ソーラーパネル付の人工衛星。探ろうとすると主とおぼしき男が出てきた。邪魔なので追い払うか、丁重に接するか...とりあえずは仲よくしておくべきだろう。
戦闘を繰り返すと次第に強い敵が現れるようになる。中にはコストの割りに見返りが少ない敵もいる。割に合わない敵は思い切って無視した方がトク。戦う相手はよく選ぼう。
「久しぶりだな。昔の仲間のジョウだヨ!」
スペースマフィアの基地にいたのは、かつての仲間ジョウだった。曰く親父の跡目を継いだらしい。しかし悪名高きスペースマフィア、懐かしいからといって旧交を温めようとすると...
ギャー! 手下に捕らえられ、牢獄に放り込まれてしまった!! お前は仲間じゃなかったのかよ...とボヤくのはさておき、牢屋の隅っこに何かあるゾ!?
「助けに来ましたよぅ〜」 押しても引いても出られない牢獄だが、助けに来てくれたのは、なんと別に捕われていたはずのチャオ! 助けてもらうためには、モチロンそれなりの準備が必要だけどネ。
やっとの思いでカードを手に入れダリアンに降り立つ。ここにはなにやら変わった花が咲いている。「戦う男に花はいらねぇ!」とはいうけれど、このゲームの場合は?
バリアーを売っている店を発見! バリアーはブースタードの防御力を上げてくれるありがたいアイテム。でもちょっと気をつけないと、この店はなかなか見つけられないゾ。
ガウスタの某所。人っ子一人いない寂しい墓場。しかし、ここでは依頼の真相の一端に触れることになるだろう。
「貴様は気に喰わねぇ。ブッ殺してやる!」 敵パイロットに話しかけてみると、時折反応を返してくれることがある。喧嘩腰でろくなことは教えてくれないけれど、こんなところも作り込んでいることにちょっと驚き。
スペースナパーム発射! スペースナパームは照準合わせ不要で、ほとんどの敵を一撃で倒せる最強兵器だ。しかし一発が1000C$と高価な上、あまりの強力さゆえ使いすぎると発売禁止になってしまう。正直ザコ敵に使うにはあまりにもったいので使う機会はほとんどないだろう。
はっきり言って「グインウルフ」では、全ての攻撃は一番安いビームだけで間に合ってしまう。というかコストと性能面から他の武器を使う理由が非常に乏しい。しかし、かといってビームだけ買っていればいいというものでもない。持っていればそのうち役に立つかも知れないヨ。
「キーワード ヲ イレテクダサイ」 あえて詳しいコメントは避けるけど、この場面の謎が解けたら終盤が近いとだけ言っておこう。
…なぜ、こんなところであの数字が?
「狂っているのではない。これは復讐なのだ。」 ついにゲルマ出現! 奴に会うためには様々な条件を満たす必要がある。衝撃の事実。明かされる過去の悲劇、謎の真相。ゲルマとは? なぜ奴は狙われた? そして依頼主の正体とは?
「俺はグインウルフ。引き受けた仕事は果たさねばならない!」 ゲルマが操るのは宇宙最強を謳う超兵器プロゼオン。その強さは最強までパワーアップしたブースタードでも敵わないほど。奴を倒せるかはこれまでの行動にかかっている。キミは見事依頼を果たせるか!?
そして幾多の苦難を乗り越えエンディングへ。練り込みの甘さとボリューム不足は否めないけど、32KBのMSXでAVGとRPGを融合してみせたのは見事としか言いようがない。人を選ぶけど、好きな人ならとことん気に入ること請け合いだ!