Written by 本名荒井
今回のチャレオゲは日本ファルコムの「太陽の神殿」。画期的なゲームシステムと、難解なことで知られた作品だ。目的は太陽の鍵を手に入れること。しかし手がかりはほとんど示されず、手探りで調査を進めざるを得ない。
開始すると現在地がフィールドマップとして表示される。とりあえずは手近な建物を覗いてみよう。
まずは同じ画面の下の建物・尼僧院に入ってみた。部屋の中には三つの像が並んでいる。ここでやるべきことはひとつ。何の罠もないから、いただけるものはありがたく頂いてしまおう。
胸飾りを見つけた。細工に凝った品だけど、あいにく汚れてしまっている。どこかでキレイにできないかな?
密林を歩いて別の建物に到着。さっそく入りたいところだけど、セーブしておいた。
遺跡は至るところに罠が仕掛けられている。中には即クリア不能という意地の悪いものもある。こまめにセーブしておけば、こうした失敗に備えておける。
次に訪ねたのは高僧の墓。しかし壁が行く手を阻んでいる。この壁をどうかしなければ中には入れないようだ。
この程度の仕掛けはほんの序の口。すぐ諦めるようではこの先がおもいやられる。壁ドンでもしてみるか…
どうにかして中に侵入。すると石の棺が安置してある。まずは目に付くものに注目してみよう。
石棺の中にはガイコツが眠っていた。彼が弔われている高僧なのだろうか?
まず仮面が目に付くだろうけど、他の物にも目を向けておこう。注意深くならないと、秘密を識ることはできないんだぜ(おい)。
長い階段が目印のカスティーリョ。入ってみたが例によって入口付近から先には行けないようになっている。いくつかあるくぼみが気になるなぁ。
首尾良く仕掛けを突破し、内部に侵入成功! 奥はなんと宝物庫になっていた。中央には首のない像が立ち、その周囲に宝が無造作に散らばっている。
ここでは実にたくさんのアイテムが手に入れられる。でも、ただ見るだけでは全ては見つからない。くまなく探してやろう。
ついでに。欲張りすぎるとククルカンのバチが当たるかもヨ?
遺跡の東には清冽な水をたたえた泉がある。水がきれいだから、何かザブザブやってみてもいいかもな。
ラッキー! ザブザブやってたら金の笛発見!!
金の笛はこの後の探検に欠かせない重要アイテムだ。しかし壊れていて、このままでは使い物にならない。直すのに使えそうなものはないかな?
しまった! かわりに持ってたアイテムを落っことしまったようだ。
こうなってしまったら探検失敗、残念ながらやりなおしだ。なるほど、ピムはこうやってあのアイテムを失くしたんだな。
落としたくないのなら、最初から持ってこないに限る。
この画面を見よ! あるアイテムをXXXしたら、画面上の黒い丸が光り出した!! どうやら太陽の運行で時刻を表示しているらしい。
MSX2版では件のアイテムが機能するようになると、その状態が常時画面に表示される。見るときにいちいちアイコンを選ぶ必要がなくなったばかりか、非常にわかりやすくなっている。これはMSX2版の優れた改良点と言えよう。
太陽の運行がわかることは重要だ。しっかりチェックするクセを付けよう。
戦士の神殿と呼ばれる建物にやってきた。像が三つ並んでいるので尼僧院と間違えそうになるが、手に入るアイテムは異なる。まずは簡単に取れるものから頂いておこう。
次に目立つものも頂戴しようとしたら、ジャガー像が実体化して本物になった!
さぁ来い! 抱いてやる! 抱いてやるぅー!!…と絶叫しても、事態は変わらない(おい)。まずはうっちゃっておこう。
実体化したジャガーは他の場所に出没することもある。ということは戦士の神殿を出払っていることがあるのだ。お出かけ中は見事に真ん中がお留守になってしまう。オッと、壁にあるアレはナンだ?。
遺跡の外れにも池がある。底から多数の人骨が発掘されたそうで、かつて生け贄を投げこんだ場所だと考えられている。なんだか祟りがありそうでおっかないが、こういう場所があることをしっかり覚えておこう。
カラコルは天文台だったと考えられている。マヤ文明の緻密な天体観測を担った施設だけに、重大な秘密が隠されている。まずは真ん中に置いてある台座に注目してみよう。
なんと。MSX2版のカラコルは2階建てだ。2階への階段は容易に「出現させられる」だろうが…慎重に慎重を期した行動は「太陽の神殿」の基本。くれぐれも、早まらないように!
小窓から外を覗いてみる。小窓からは外の様子がうかがえる。
カラコルにはこうした小窓がいくつかある。小窓の方向に何があるかはよく覚えておこう…あんなところに見えるアレはナンだ?
大ヒント! カラコルでは数々のアイテムを手に入れるため、手を変え品を変え、同じ事を何度か繰り返すこととなる。
「台座」と言うからには物が置けるようになっている。あとは「音」と光が導くままに…
カラコルでの展望が気になって、そのあたりに足を運んでみる。すると見たとおりに祭壇のようなものが見つかった! ここにも当然、謎が隠されている。
まずここで何をするべきか。祭壇の上はいかにも何か置いてくださいと言わんばかりに真っ平らだ。何か置いて、祭祀のまねごとでもしてみてはいかがだろう?
それとは別に、少なくとももう1回はここに来ることになる。
ある場所であるアイテムを使うとBGMが変わった! どうやらあのアイテムには、アブない物質でも入っているらしい。
ハイな気分なのでいつもは見えないものが見えてしまっているようだ。今のうちにいろいろ見てみよう。
実はこれら壁画、見なくても進行のためのフラグに変化はない。けれど、見える内容は探検の成否を左右する重要な秘密ばかりだったりする。なので一度はひととおり見ておくことをオススメする。
ついでにMSX2版では、見られる壁画が一つ減っている。見てもあんまり意味のないものだったので省略されたんだろうけど、けっこう悔しい(おい)
名前のとおり、数え切れない数の柱が林立する千柱の間。ある条件を満たしてからここに来ると、なんと光る柱が! なかなか劇的なトリックだ。
千柱の間では、2つのアイテムが見つけられる。実は他機種では3つ手に入ったのだが、MSX2版では謎が一部変更されたおかげで、残る1つを別の方法で手に入れなければならなくなった。ちと面倒くさい。
満を持してカラコルの2階に移動。2階建てになったということは、もちろん2階にも意味があるということだ。やることは1Fとだいたい同じだが…手を変え品を変え「時」も変え、ここでもいろいろ試してみよう。
またもや大ヒント! この画面が見られれば、程なく超重要アイテムをその手にできるだろう。
これはMSX2版のみの展開。オリジナルの攻略法が通用しないのでなかなか厄介だ。他の機種では比較的あっさり見つけられるだけに、変えなきゃとでもZAPは思ったんだろうか?
ジャガーはどうなっただろうと、再び戦士の神殿に赴く。奴さんはあいかわらず実体化したままだ。でも今ならどうすればいいかわかるだろう。さっき「見た」通りのタイミングで、あのアイテムを使えば…
…ほら! 元の像に戻った。
これでジャガーの件は落着。でも立ち去る前に、頂けるものを頂いておくことはお忘れなく。
マヤ文明では、球戯は重要な祭祀でもあったらしい。その舞台となったのが球戯場である。中盤以降は度々訪れることになる重要施設だ。
気になるものはいろいろあるが、まずは右に見える入口に入ってみよう。
入口入ってすぐの所には、曰くありげなカラクリ歯車が設置されてある。いかにも目立つパーツが目に飛び込んでくるが、すぐ手出しするのは禁物! 何度も繰り返すが、「太陽の神殿」の基本は、慎重に慎重を期して行動すること。弄る前にもう少し周囲を探ってみよう。
奥にやってきた。一見何の変哲もない通路だがそうではない。ある「アイテム」と「アイテム越し」に壁を眺めると…
壁の謎を解いたら、新たな通路が現れた! 中に入るといかにも取ってくださいと言わんばかりに鍵が安置してある。
しかしここでも安直な手出しは死を招く。手を出すと通路が閉まって閉じ込められてしまうのだ! 実はこの通路は出口。別の所から来る方法を探すしかない。
そういや入口に変なくぼみがあったなとおもいだし、カスティーリョへ。さっき手に入れたアイテムを使ってみると…何だこの階段はぁ!? とにかく入ってみようぜぇ(おい)
階段の下にはまたどこかで見たようなカラクリがあった。せっかくだから、俺はこのカラクリを動かすぜ!(違)
ちょっと待って! 動かす前の小細工と、動かした後の後片付けは、しっかりやっておこう。
「こうして、越前康介はxxxを手に入れた。」(越前じゃない)
首のない像もあったなともおもいだし、ついでに奥の宝物庫へ。さっき発掘した首を据え付けてみると…やっぱり! ここでも地下への階段が現れた!!
今下りてもいいけど、またあとで来ることになるから、探索は後回しでも良いだろう。それと。据え付ける首を間違えると取り返しのつかないことになるから要注意!
また球戯場に戻ってきた。さっき外してしまったパーツを元に戻して、さらに新しい部品も据え付けて…これで準備完了! 再び通路を開通させたら、次なる場所へ向かおう。
ふと南の泉に寄ってみたら…なんと水が干上がっていた! どうやらさっきの仕掛けのせいらしい。
水路が干上がって底が現れるというのは、当時のPCゲーム定番中の定番の展開。この泉にもう秘密はなさそうだが…もしや他のところは?
というわけでやってきた某所。案の定、「底」に下りられるようになっていた。あたりにはかつて投げ込まれた人骨が転がるとともに、謎の像が対になって扉を守っている。
どうすれば扉が開くのか? 答えは当時の冒険映画の「お約束」。まぁ、セーブしておけば怖いことはないんじゃないカナ?
扉を開けて進んだ先は、立派な棺が安置された霊廟だった。棺に差し込む光線が荘厳さを際立たせている。
さっそく家捜ししたくなるのはやまやまだが、慎重に慎重を期した行動が「太陽の神殿」の基本。まずは部屋からの出口を確保しよう。そのためにはあの光線をどうにかするのだが…「どうにかできるもの」が「どうにかできる状態で」なければ、残念ながらここで干からびるしかない。
無事出口が開いた。今度こそ心置きなく棺に取りかかろう。SFに出てきそうな透明な棺の中には、マスクをかぶった亡骸が横たわっている。遺体は腐敗もせずまるで眠っているかのよう。これぞ古代文明の神秘。彼こそが高僧なのか…
ここでするべきは、なんとか棺を開けてマスクを頂戴すること。まぁ、墓といったら暴くのはAVGの基本だな(おい)。開けたらいきなり起き上がって襲ってくる!ということはないから安心しよう。
出口は見覚えのある場所に通じていた。そして薬壷も二つ見つかった。
実はこの薬壷、他機種では他の宝物と一緒に宝物庫に安置されていた。しかしMSX2版ではなぜか地下に移転させられている。あまり意味のない変更のような気がしないでもないが…とりあえず、しっかり頂いておこう。
続いて高僧の墓へ。棺の下から階段が現れた! どういうことをすればこの画面が見られるか、もうわかるよネ?
階段の下は地下通路。同じような通路が続き、迷ってしまいそうだ。方角を示すコンパスのようなものでもあればいいのだが…なければ作ってしまえ!
通路の先は球戯場の鍵の間だった。ようやく準備は整った。今こそ迷わず手に入れよう。
ところで。MSX2版ではこのあたりの展開が、他機種と入れ替わっている。オリジナルでは高僧の墓の階段は霊廟に通じており、鍵の間へは別の所から行くようになっている。どう見てもそちらの方が自然な展開なのだが…ZAPはどうしてこんな野暮な改変をしたんだろう?
そして探検は大詰めへ。球戯場にも首なしの像が立っているので、首を付けといた…付けるための首は、もう持ってるよネ?
壁に石造りの輪っかが取り付けられてある。これは球戯の試合で使われたもので、バスケットボールのゴールのようなものだったと考えられている。
しかしここにも仕掛けがある。今こそ、あのコマンドの出番だ!
またもや新たな通路が現れた! しかしここまで来たのなら、今すぐ入るべきではないことは想像が付くだろう。やっぱり右に行って、また通路を作らなければならないんだ。
もはや通い慣れた右の入口の奥にやってきた。やっぱり一見何もないようだが…ここでいよいよあのアイテムの登場だ。おれは人間をやめるぞ!(違)
…前もこんなシチュ、あったよネ?
白い方の女神さまのスリーサイズはわからなかったが(おい)、白いブロックは見つかった! 例によって取りたくなるが…引いてダメなら押してみな?
満を持して左の入口へ。MSX2版では迷うことなく奥まで辿り着けてしまう。しかしここにも壁が! 他機種ではあっさりと崩せるのだが、MSX2版で同じ事を試すと、壁の下敷きになってゲームオーバーとなってしまう。
これはMSX2版。だからMSX2版ならではの方法で崩すしかない。
もっとも、表でなすべきことをなしていれば、壁が一つ崩れているだろう。残る壁を崩すには…やはりこれはMSX2版。MSX2版にしか登場しないものを使おう。
そして目の前に現れたのは、模型のような小さな建物だった。中を覗きこむと、目指す太陽の鍵が! どうやらこれが「太陽の神殿」らしい。神殿というより厨子だな。
鍵を取り出そうにも、窓が小さすぎて取り出せない。取り出すためにはどううればよいだろう…
最後の大ヒント! これまでの探検で、キミは信じられない奇跡の数々を目にしていることだろう。太陽の鍵を手にするには、ここでも「ひとつふたつ」、古代マヤ文明の奇跡を起こさなければならない。手がかりはこれまでの探検の中で見ているはず。これが最後の謎解きだ!
ついに太陽の鍵を手に入れた。古代マヤ文明の至宝とともに遺跡を出ると…そこはなんと、全盛期のチチェン・イツァーだった! 鍵の力で過去の世界にタイムスリップしてしまったらしい。
この結末はMSX2版オリジナル。MSX2版は数々のアレンジが加えられているが、個人的にこれら変更の多くは失敗だったように感じられる。
移植に際して、ZAPは「オリジナリティ」を付与しようとでも思ったのかもしれない。しかし変える意味のないものが目立つばかりか、展開の意味さえ歪めてしまっている。これら変更の多くは飽くまで小賢しい小手先の改変の域を出るものではなく、「余計なお世話」でしかないようにおもわれる。