「PERSPECTIVE」の基礎

ゲームシステム

自機
操る戦闘機には名前がない。勝手にカッコイイ名前を付けてもいいのだが、無難に「自機」と呼んでおく。

 「PERSPECTIVE」は強制縦スクロールシューティングゲームだ。シューティングゲームのおやくそくを知っていれば説明なしでも遊べるが、一応ルールとパワーアップシステムを説明しておこう。

 カーソルキーで自機を動かしスペースキーでショット。8方向に移動可能で、もちろんジョイスティックにも対応している。ショットは3連射可能だ。SELECTキーはポーズ。もう一回押せば解除される、自機の当たり判定は胴体部分のみ。エクステンドは10万点エブリーだ。
 途中に出現するパワーアップカプセルを取れば、自機がパワーアップする。パワーアップは全部で6種類。詳細は次項の表を参照してほしい。
 ステージは空中戦・進攻・ボス戦の3フェイズで構成される。各ステージはザコ編隊との空中戦から始まる。空中戦終了と同時にBGMが変わり画面スクロール開始、進攻フェイズに移る。いわゆる「道中」だ。進攻フェイズが終わると再びBGMが変わりボス戦へ。耐久力の高いデカキャラが多数出現する。ボス地帯の最後にはゴールがあり、そこにたどり着けばステージクリアとなる。
 一周5面。5面をクリアするとデモと7万点のオールクリアボーナス獲得後、難易度が上がった上で1面から再開する。
 敵や敵弾および地形に衝突すると1ミス。自機1機と全てのパワーアップを失った上で直前のコンティニューポイントから再開する。自機がなくなったらゲームオーバー。このとき最高得点をマークしていればハイスコアとして記録される。ゲームオーバー画面表示中にF5キーでコンティニューポイントから再開できる。この際装備していたパワーアップは全て失われ、得点も0となる。

 ...と長々と説明したが、要は王道中の王道を往くパワーアップSTGだ。とりあえず一周クリアを目指すのはもちろん、腕に覚えのある方はカンストを目指してみよう。
 ちなみにストーリーの類はない。「The story lies in ...you.」ということにしておこう。


パワーアップ一覧表

カプセル装備図パワーアップ説明
カプセル青 ノーマルショットノーマルショット 初期装備こと自機前方に発射されるショット。
速射性こそ高いが攻撃範囲が狭い。
取るだけ無駄というかむしろ罠。
カプセル黄 前方3WAY前方3WAY ノーマルショット+左右斜め上2方向に飛ぶショット。
オプション同様これがないと話にならない。
カプセル赤 後方2WAY後方2WAY ノーマルショット+左右斜め下2方向に飛ぶショット。
後方の敵に対して有効だが、使いどころが難しい。
カプセル水 スピードアップスピードアップ 自機の移動スピードを上げる。
速くないと敵の攻撃を振り切れないため、地味に重要。
最高速は5段だが、2段あれば十分。
カプセル白 オプションオプション 自機を周回するオプションが2基付く。
一個取れば火力が一気に3倍になり、攻撃範囲も広がる。
早く装備しよう。
カプセル紫 シールドシールド 敵弾や体当たりを防ぐシールド。
前方に展開しているが全方向に対して有効。
最高までパワーアップしたらこれを取り続けよう。

 本作の売りである多彩なパワーアップ。パワーアップカプセルを取ることで、自機は様々に強化される。MSXユーザーなら「魔城伝説」式と言えばわかるだろう。カプセルに弾を撃ちこむごとに色が変化し、取ったときの色に応じたパワーアップが得られる方式だ。カプセルの色は青→黄→赤→水→白→紫の順で変化する。まずはどの色がどのパワーアップに対応しているかをしっかり覚えよう。
 カプセルの出現位置と数は全て決まっている。それは敵を倒さずともカプセルが得られるということだが、決まった位置でしかパワーアップや装備変更ができないということでもある。次から次へと押し寄せる敵に対抗するには、パワーアップが不可欠だ。速やかかつ確実にパワーアップしていこう。


攻略豆知識

まずはやられないこと

 攻略の鍵はパワーアップだ。火力さえ高ければ、敵を排除するのは難しくない。しかしやられてパワーアップを失えば、貧弱な状態で猛攻を凌がざるを得ず、装備を立て直すまで辛い戦いを強いられる。逆説的だが、先が見たければとにもかくにもやられずに、パワーアップした状態を維持するように心がけよう。

出現パターンを覚えよう

 STGの定石だが、敵の出現位置、地形等を覚えておけば、それだけ攻撃に対処しやすくなる。その分やられる可能性も減らせるから、出現パターンは覚えておくに越したことはない。サーチ&デストロイ!

ここでアドリブが効かない奴は勝てねえ!

 敵の出現パターンは決まっているが、どのタイミングで弾を撃つかまでは決まっていない。だから本体をかわしても、流れ弾に当たってやられるということがある。特にすれ違いざまに至近距離から撃たれると厄介だ。不意に撃ってきた敵弾は、よく見てアドリブでかわすしかない。

時には最初からやり直してみる

 本作では、ミスをすれば直前のコンティニューポイントからの再開となる。そしてカプセルの出現位置は全て決まっている。さらに分布にはムラがある。つまりやられた場所によってはカプセルがなかなか現れず、復活するのが厳しい場所もある。こういう場所でやられたら、最初からやり直した方がよかったりする。
 1面・3面・4面はやられても復活するのは比較的容易だ。しかしカプセル出現数が少ない2面でやられたら、最初からやり直した方が早いだろう。

深追いしない

 カプセルは貴重だが、「撃ちこんで選択」という仕様ゆえ、任意のパワーアップを選ぶのはなかなか骨が折れる。しかも欲しい色になったのにカプセルの周りが敵だらけとか、取りに行く余裕がなくなっていたなんてこともままある。
 カプセルを取りきれないと思ったら、思い切って見逃す勇気も必要だ。深追いすると敵と衝突する可能性が上がる。特に十分にパワーアップしている場合、無理だと思ったらすっぱり諦める潔さが欲しい。実はパワーカプセルを取っても得点は入らない。


バグ情報とチート

画面表示が乱れる

 掲載されたリストをそのまま入力すると、文字表示が乱れる。修正するには以下のとおり。

 誤・9E10H 46 2B 5E 23 56 23 7E 23:BA
 正・9E10H 46 23 5E 23 56 23 7E 23:B2

PERSPECTIVEバグ画面
誌面どおりに入力したときの実行画面。テキストが正常表示されない。
マシン語プログラムのフォローされないバグは、当時のユーザーが最も恐れたものだった。

 このバグは誤植に由来するもの。この箇所はアドレスを送りながら、メモリ上に格納されたメッセージの冒頭と末尾を検出する処理の一部なのだが、本来加算すべきところを減算していたおかげで、正常にテキストを検出できずに起きたバグだった。その後の号に訂正情報が載らなかったため、入力したユーザーの多くが泣かされた。
 なお、スペインの海賊版「SHIP」でもこのバグは修正されていない。

残機を99機に増やす

 リスト1ロード後、以下の1行を追加して実行。

 55 POKE &H873C,99

 ただし100機以上には増やせない。エクステンドすると桁上がりの問題で残機が減るので注意。

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