「ボルフェス」の基本

操作方法

「ボルフェス」操作法

カーソル・スティック ボルフェスおよび悪魔の移動。選択。斜め移動不可。
スペース・Aボタン 右手に持っているアイテムや魔法を使う。決定。
GRAPH・Bボタン 左手に持っているアイテムや魔法を使う。決定。
エスケープ アイテム選択画面を開く。
ストップ ポーズ。スペースキーで再開。

 「ボルフェス」は当時の数あるARPGの中でも、極めてアクション性の強い作品だ。そのゆえんはなんといってもスプライト機能を駆使した戦闘システム。プレイヤーはフィールド上を動きまわり、魔法を撃ったり剣を振り回したり悪魔を呼び出したりして、次から次へと現れるナイキンの子分たちを相手にしていく。その激しい応酬は、時にシューティングゲームさえ彷彿させるかもしれない。
 多彩なアクションが売りの本作だが、操作はいたってかんたん。繁雑なコマンド等もなく、アクションゲームと同じ感覚で操作できる。もちろんジョイスティック対応だが、アイテムメニュー起動とポーズはキーボードでなければできない。アイテムメニューは頻繁に開くことになるため、ジョイスティックよりもキーボードの方が操作しやすいかもしれない。ちなみにデカキャラ戦中でもアイテムメニューを開けるので、途中で装備やキャラを変えて攻撃といった芸当も可能だ。

「ボルフェス」アイテムメニュー画面

 ボルフェスと悪魔たちは、任意の二種類のアイテム・魔法を同時に扱える。アイテムはそれぞれ右手と左手に持っていることになっていて、それぞれがスペースキー(Aボタン)とGRAPHキー(Bボタン)に対応している。アイテムメニューでそれぞれのボタンに、あらかじめ使いたいアイテムをセットしておけば、ボタン一発でお好みの攻撃ができる。アイテムにはそれぞれ得手不得手や癖がある。状況に合わせて装備をまめに持ち替えることが、スムーズに進めるためのポイントとなるだろう。簡単操作で様々なアクションをテンポ良く繰り出せるところが、「ボルフェス」を痛快なものにしている。


画面の見方

「ボルフェス」画面構成

マップ画面トップビューでフィールドが表示される。
端に近づくとスクロールで画面が切り替わる。
ボルフェス主人公の見習い魔法使い。
かわりに悪魔を呼び出すこともできる。
ハート取ると体力が若干回復する。敵を倒すと時々出現。
経験値をくれる敵しか落とさない。
コイン取るとお金が増える。
ハート同様のドロップアイテム。
操作キャラ使用中のキャラクターとその名前。
本作では5人のキャラクターを操作できる。
体力ゲージ使用中のキャラの体力。一目盛0.5ポイント。
ゲージ一杯で10ポイント。
ゲージ残数体力ゲージの残数。最高値10。
0になるとゲームオーバー。
MAXライフ体力の最大値。
最高値100。
経験ポイント経験値。MAXライフx10貯まるとレベルアップ。
レベルが上がるとゲージが一つ増える。
10所持コイン所持金。
アイテムを買うのに必要。
11左手用アイテム左手に装備中のアイテム。
GRAPHキーで発動する。
12右手用アイテム同じく右手。
スペースキーで発動。

 明快なゲームシステム同様、ゲーム画面も直感的に理解できるだろう。ボルフェスと悪魔の体力は、バーメーターのゲージとゲージ残数によって表示される。数字は現在何本目のゲージを使っているかを示し、バーメーターは端数を表す。たとえばゲージ残数が「2」で目盛が2ポイントならば「2本目のゲージが残り2ポイント」ということであり、1本目のゲージ10ポイント+端数2ポイントで、残り体力は12ポイントということになる。
 敵を倒すと経験値の他、ときおりハートやコインを落とすことがあるが、体力回復やお金を稼ぐ手段はこれだけである。特にレベルが上がって敵から経験値がもらえなくなると、戦利品ももらえなくなることはくれぐれもよく覚えておこう。ハートとコインはくるくる回っているが、これが止まると消えてしまうので回収はお早めに。
 敵を倒して経験値が貯まればレベルアップ、MAXライフが増えるというのは多くのARPGと同様だ。しかし単純に敵をやっつけていけばいいわけでもない。回復に制限を設けることで先を促し、「ゴリ押し」を防いでいるのが、本作のルールの特に巧いところだと言えよう。


大魔法遣いに必要なこと〜攻略豆知識

 本作の目的は大魔神ナイキン・ナイキスを懲らしめること。ナイキンは広大なナイキス城を根城としているのだが、そこにたどり着くためにはいくつもの島々を渡り、砂漠を越え、城がある北の国まで行かなければならない。まさに道のりは遠いが、あきらめず丁寧に進めば、決して不可能な冒険ではない。道中で役立ちそうなことを、いくつか記しておこう。

低レベルで進もう

 本作にて、体力を回復したりお金を稼いだりする手段は、敵を倒して得られるハートやコインのみである。ボルフェスが成長するにともない、敵から得られる経験値は逓減していくのだが、ハートやコインを落とすのは、倒して経験値が得られる敵のみである。つまりボルフェスが強くなりすぎると、敵がお金やハートを落とさなくなる。ゆえに回復させることを考えると、なるべくレベルを抑えつつ進んだ方が、後々有利になる。特に前半にレベルを上げすぎて回復できる敵がいなくなると、進行は非常に辛くなる。
 アクションゲームが苦手な方にはキツいかもしれないが、ボルフェスの攻撃力は武器によるところが大きいため、低レベルで進むことは十分可能だ。常に稼ぎの手段を確保しながら進むことを考えよう。
 回復にレベル制限を設けることでゴリ押しを防ぎ、先を促しているところが、「ボルフェス」のゲームデザインの巧みなところだ。

マップのつながりを理解しよう

 本作のマップは、いくつもの小島やダンジョンによって構成されている。マップ単体はそれほど複雑でもないが、各マップは複雑につながっている。だからどことどこのストーンヘンジがつながっているのか、どのゲートからどこの島に行けるのか、どの部屋とどの部屋がつながっているのかを把握しないと容易に迷ってしまう。概略図でも書くなりして各マップ間のつながりをきちんと押さえておけば、スムーズに攻略できるはずだ。

4人の悪魔に頼ろう

キリー大活躍の図
道を作ったり戦ってもらったり。4人の悪魔は頼れる仲間!

 仲間となる個性的な4人の悪魔たち。その魔法は強力だが、使う度に体力を消耗する。それを惜しんで、その能力が必要なときにしか呼び出さない方もいるかもしれない。しかし常日頃から悪魔たちを活用すれば、ゲームはかなり楽になる。
 先ほど言ったとおり、稼ぎはレベルアップと紙一重である。ボルフェスだけで稼ぎをすれば、すぐにレベルが上がってしまう。しかし悪魔で敵を倒した場合、経験値が得られる敵―ハートやコインを落とす敵―を倒しても、ボルフェスの経験値は一切上がらない。つまり悪魔に稼ぎをやってもらえば、ボルフェスのレベルを抑えつつ、進むことができる。また、敵弾飛び交うフィールドも悪魔に突破してもらえば、ボルフェスの体力を温存できる。これも非常に有効な戦術だ。
 悪魔の体力は簡単に回復できる。だから遠慮なく悪魔を呼び出し、戦ってもらおう。どの悪魔もナイキン一味に一杯喰らわせたいと思って仲間になっている。悪魔たちの愉快なアクションも、「ボルフェス」の大きな見所だ!

無益な争いは避ける

 「ボルフェス」に彩りを添えるとりどりの敵キャラ。トリッキーな動きや攻撃でプレイヤーを悩ませてくるだろう。その全てをいちいち相手にしていてはキリがない。稼ぎの手段が限定されているからこそ無駄な戦闘はせず、なるべく体力や回復手段を温存しながら進むように努めたい。

稼ぎは弱い敵・弱い武器で

 敵は経験値を落としてくれる限り、ハートやコインを落としてくれる。つまり経験値を5くれる敵であっても、1しかくれない敵であっても、倒せば同じくハートやコインを落としてくれる。ゆえにレベルを抑えながら進むという点からは、なるべく弱い敵で稼ぎをした方が効率が良い。無駄な戦闘を避けるため、安全に倒せる敵を選ぶのはもちろんである。
 また、悪魔の体力はヒット数だけチャージされる。同じ敵でも一撃で倒せる武器で倒せば1しかチャージされないが、弱い武器で三撃かけて倒せば3チャージできる。ゆえに悪魔を回復する際は、弱い武器を使うと効率が良かったりする。どちらも覚えておいて損はない知識だ。

オートコンプ機能を活用しよう

パスワード表示中
現在あまり見かけなくなったパスワード式セーブ。写しまちがいにはくれぐれもご注意を。

 本作のセーブ方式は、昔懐かしパスワード式である。しかし他のゲームと違うのは、オートコンプリート機能があるところである。ゲームオーバー直後にコンティニューすれば、最後に取ったパスワードがすでに入力されていて、すぐに再開できるというものだ。「ハイドライド」や「イース」のようなARPGと比べ、「ボルフェス」のセーブには制約が多いが、このオートコンプ機能があるので、パスワードをメモリセーブのような感覚で使うことができる。難所に挑む際の命綱として活用したい。
 紙と鉛筆さえあれば何箇所でもセーブできるのもパスワード式の利点。取ったパスワードを残しておけば、ハマったときにやり直すのも容易になる。
 昔、パスワードは書き写しミスが最大の敵だったが、便利なことに現在は「デジタルカメラ」というものが普及している。書き写すのが面倒だったら、デジカメで撮影してしまおう。

説明書はよく読もう

 80年代中期のゲームらしく、「ボルフェス」もゲーム中で謎解きのヒントが明かされることはあまりない。ただしそのかわり、ソフト付属の説明書にヒントがいくつか書かれてある。取説をよく読むことで、謎が解けることもあるだろう。まっとうに作られたゲームなら、説明書に謎を解く鍵が載っていることが多い。「ボルフェス」以外のゲームにも言えることだ。
 「ボルフェス」の取説が手元にないという方のために、この記事にも取説と同等のヒントをちりばめている。ぜひ参考にして欲しい。

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