「ダンジョンマスター」の基本

操作方法

戦士4方向

カーソル・スティック プレイヤーの移動および選択。移動は上下左右四方向のみ。
スペース・トリガー1 メニュー起動。決定。部屋の出入り。

 「ダンジョンマスター」はマルチプレイが売りのARPGだ。最大3人同時プレイが可能である。
 全ての操作は移動ボタンとトリガーひとつだけで可能である。マルチプレイを前提としたゆえか、操作方法は相当に簡略化されている。特にメニュー周りの操作は独特で、多少の慣れが必要だろう。キャンセルボタンはない。慌てるとあらぬ操作をしやすいので気をつけたい。
 魔法や矢は、一度メニューに入って攻撃手段を選び、決定した時点で発動する。つまり遠距離攻撃をするときにはいちいち立ち止まってコマンドを選ばなければならないわけで、ボタン一つで即発射ということができない。相当にもどかしい仕様だが、遠距離攻撃をするには、それなりに手間がかかることを見越しておく必要がある。
 一方で直接攻撃や宝箱を開ける時は、魔物や箱に体当たりすればよい。こちらは非常にわかりやすいので安心しよう。

プレイヤー2エントリー
この画面で割り当てたいコントローラーのボタンを押す。プレイ中は変えられないから気をつけよう。

 マルチプレイをするなら、もちろん別途ジョイスティックやジョイパッドが必要となる。キャラクターメイク/ロードは、プレイヤーのエントリーも兼ねている。画面上に「PLAYER n PUSH TRIGGER」と表示されているときに、割り当てたいコントローラーのスペース/トリガーボタンを押せばエントリー完了だ。ゲーム中にコントローラーを入れ替えることはできない。誰がどのデバイスを使うかは事前に決めておこう。
 なお、同じコントローラーで複数をエントリーすると、一人で複数のキャラクターを動かせるようになる。操作が「ボコスカウォーズ」式になるという制約こそあるが、ソロプレイの時大いに役に立つ。


画面の見方

「ダンジョンマスターMSX」画面構成

1マップ画面冒険の舞台。トップビュー。
2キャラクタープレイヤーの分身たる冒険者たち。
最大3人同時行動が可能。
3キャラクター1ステータスキャラクター1の情報を表示。
メニュー等もここに表示される。
4キャラクター2ステータス同キャラ2。
5キャラクター3ステータス同キャラ3。
不参加のキャラには横棒が表示される。

 ゲーム画面はかなりすっきりしている。各キャラクターのステータス表示は必要最小限だ。ステータスの詳細が見たい時や、アイテム・魔法を使いたい時は、随時メニューを呼び出して操作することになる。
 メニューではキャラクターのレベルと称号が見られない。宿屋でしか確かめられないのが、ちょっと不便といや不便である。


各種パラメータ

 RPGではおなじみ各種パラメータもずいぶんすっきりしたものだ。ARPGらしく必要最小限に絞った感がある。少ないながらいずれも重要なものばかりなので、冒険の最中は常に気を配ろう。

NAME:ネーム

キャラクターの名前である。キャラクター作成時、6文字以内で好きな名前を付けられる。一度命名したら、その後変えることはできない。パスワードを入力する際、キャラクター名が一致していないと受け付けてくれないので、忘れず名前も記録しておこう。

CLASS:クラス

キャラクターの職業。戦士・僧侶・盗賊・魔法使いの4種。それぞれ特徴が異なる。特徴は職業案内参照のこと。

LEVEL:レベル

キャラクターのレベル。経験値を集めて宿屋に行くと上がる。必要経験値は職業によって異なる。レベルが上がると最大HPと最大MPが上がる。

称号

キャラクターの称号。各職業によって異なる。レベルアップによって昇進する。ゲームに直接の影響はないものの、雰囲気というやつ(おい)。使っている名詞が「ザナドゥ」っぽい。

HP:ヒットポイント

体力。キャラクターの打たれ強さを表す。戦闘でダメージを受けると減る。0になってもゲームオーバーにはならないが、HP1の状態で、最後に宿屋を出た時の状態からリスタートになる。最大値は255の模様。

MP:マジックポイント

魔力。魔法を使うために必要な力。魔法を使うと減る。消費ポイントに足りないとその魔法は使えない。これも最大値は255の模様。

POWER:パワー

攻撃力。直接攻撃の威力を表す。高いほど強力な攻撃が繰りだせる。レベルアップでは上がらず、アイテムによってのみ上下する。最高値は10。

AC:アーマークラス

防御力。防具の性能を表す。-9〜9の範囲で変動する。低いほど魔物の攻撃を軽減できる「ウィザードリィ」式。POWER同様、アイテムによってのみ上下する。

EXP:エクスペリエンス

経験値。レベルアップに必要。魔物を倒せば得られるが、レベルが上がると弱い魔物からは得られなくなる。

GOLD:ゴールド

所持金。持っているお金の額。宿屋での回復やアイテムを買ったりするのに必要。宝箱から入手できる。


メニューの内訳

 ステータスの確認やアイテム・魔法の使用は全てメニューから実行する。注意しなければならないのは、メニューを開いている時でもゲームが止まらないことだ。キャラクターは移動できなくなるが、魔物は絶えず動いている。つまりメニューを開いている間、そのキャラクターは無防備になってしまう。メニューを開く時はくれぐれも身の安全を確保してからにしよう。

USE:

アイテムを使う。カーソルで選択し、スペースで使用。
武器・防具は装備できるもので一番性能が高いものを自動で装備するため、特別な操作の必要はない。

DATA:

キャラクターのデータを表示する。見られるのは各種パラメータと所持品。
カーソルで次のデータを表示。スペースで中断。装備中の品にはIN USEの表示が付く。

DROP:

アイテムを捨てる。捨てたアイテムはフィールド上ではそのまま失われる。小部屋の中ではその場に置く。
置ける数は決まっていて、それを越えた分は消えてしまうので注意。

BOW:

矢を射る。弓矢が必要。矢はキャラクターの前方に放たれる。盗賊専用コマンド。他の職業には表示されない。

SPELL:

呪文を唱える。攻撃呪文は矢と同様キャラクター前方に発射される。
魔法使いと僧侶専用コマンド。使える呪文は職業によって異なる。

END:

メニュー終了。メニューを抜けてゲームに戻る。


マルチプレイの注意点

 マルチプレイ時は、最大3人を同時に同じ画面上で操作する。そのため移動等に制約が出てくる。気をつけるべきことをまとめてみた。

 同じ職業のキャラクターによるマルチプレイは可能だが、同じ名前のキャラクターは共存できない。職業が違っていてもすでに同じ名前のキャラクターがエントリーしていると、名前入力の時点で弾かれるので、マルチプレイを考えているキャラクターどうしは名前がかぶらないように命名しよう。

 キャラクターは障害物として扱われる。つまりあるキャラクターが通路をふさいでいると、別のキャラクターがそのキャラクターを越えて先に進むことはできない。狭い通路等では邪魔になってしまうことがよくあるので、道を譲りあうなり適宜整列するなりして進もう。
 キャラクターを画面外に置き去りにすることはできない。あるキャラクターが画面の端の方にいると、別のキャラクターが反対側に移動しようとしても画面はスクロールせず、それ以上は進めなくなる。移動するときはキャラクター同士が足並みを揃える必要がある。

 あるキャラクターが小部屋に入っていると、他のキャラクターは別の小部屋に入れない。全員が同じ小部屋に入った段階で、マップが小部屋の中に切り替わる。小部屋に入ったキャラクターを置き去りにしてフィールド上を探索することは可能だが、他の部屋に入れなければ、店や階段も利用できなくなる。キャラクターは一緒に行動するものだと考えよう。
 小部屋への出入りや階段の上り下りでマップが切り替わると、キャラクターは入った順に出てくる。切り替わった先に強い魔物がいそうな場合、順序を考えながら出入りさせると、後衛を安全に移動させられるだろう。
 ついでに小部屋を出ると、キャラクターの表示位置が画面中央にリセットされる。たとえば画面の端にいる状態で小部屋に出入りすると、出てきたときのフィールドマップは、小部屋の入り口を中心にして表示されなおす。これを利用すると、画面内に表示されていた怪物を画面外に追いだすことが可能である。

端っこで動けなくなっている例
キャラクターが画面の端っこに行ってしまった例。移動は足並みを揃えて!

 魔法や盗賊の矢は、他のキャラクターを通過して飛ぶ。つまり他のキャラクター越しに攻撃することができる。戦士や僧侶といった防御力の高いキャラクターを前衛に置いて、魔法使いや盗賊が後方から援護射撃するとか、他のキャラクターに楯になってもらって後衛が魔法で仕留めるといった戦い方が可能である。

概説文頭に戻る職業案内進め方魔法一覧アイテム一覧
魔物名鑑覚え書きマップ小技集目次に戻るトップページに戻る