ダンジョンの巡り方〜冒険ガイド

冒険に出発!

 「ダンジョンマスター」は典型的なハック&スラッシュ型ARPGだ。魔物を倒しながらキャラクターを育て、よりダンジョンの奥へと踏み込んでいく。目指すは大魔術師の遺物「エリスの指輪」。これを見つけて地上に持ち帰れば、迷宮を制した勇者「ダンジョンマスター」として称えられる。
 しかしそれだけではどう進めればよいのか迷う方もいるだろう。ここでかんたんに冒険の流れを説明しておこう。

鍵発見

 プレイヤーは「ダンジョンマスター」を目指す冒険者である。4種類の職業から一つを選んでキャラクターを作り、協力しあい、時に単独で、広大なダンジョンを探っていくことになる。
 ダンジョンは大きく10の階層に分かれ、各階層にいくつもの迷宮が存在する。その入り口にあたる場所に、冒険の拠点「CITY OF GHOST」が存在する。街には宿屋とギルドショップがある。宿屋では回復とレベルアップを請け負っている。ギルドショップでは武具や回復薬が買える。冒険はこの街とダンジョンを往復する形で進められる。
 ひとつの迷宮は、フィールドといくつもの小部屋から構成される。いざ出発すると、到るところにたくさんの魔物どもがうろついている。こいつらを倒せば経験値が上がる。対してお金は一切得られない。かわりにあちこちの小部屋に宝箱が置いてあるので、これを開けて手に入れることになる。
 宝箱からは、アイテムが見つかることもある。手に入れられる物は武器や防具、薬など様々だが、中でも宝箱からしか手に入れられないアイテムには良いものが多い。積極的に開けていこう。

青い扉

 扉を開けると階段が現れるところもある。そこが他の迷宮への入り口だ。下の階に行くほど魔物は強くなり、強力なアイテムが眠っている。また、宝箱と扉は下に行くほど開けづらくなる。各迷宮は複雑につながっており、単純に階段を下っていけば奥に行けるというものではない。より深くダンジョンに分け入ろうとするのなら、迷宮間のつながりを把握する必要がある。
 冒険を進めるうち、鍵が付いた扉に行き当たるだろう。突破するには対応する鍵が必要だ。鍵はどこかの部屋に隠されていて、その部屋の魔物を全滅させると現れる。鍵を集めることは冒険達成の要件だ。そのためくまなくダンジョン内を歩き回ることになるだろう。
 ときどき見かける星形のマークは魔方陣。対応する護符・アムレットを使うことでたちまちその場にワープできるというスグレモノだ。アムレットも特定の部屋の魔物を全滅させると出現する。より効率よくダンジョンを廻れるようになるので活用してやろう。

宿屋はもうすぐ

 消耗して心細くなってきたら、迷わず宿屋に戻って体勢を立て直そう。特にセーブは宿屋でしかできない。運悪く途中で力尽きたキャラクターは、アルク翁の魔法により、宿屋に強制送還される。ただしHPは1で、出発してからやられるまでに得た経験値や戦利品は全て失われてしまう。こうなったらロードしてやり直した方が賢明だ。宿屋から出発して宿屋に戻ってくるまでが冒険だと心得よう。

最後の鍵を求めて

 全てはダンジョンの中にある。意地悪な謎解きや陰険なトラップはない。着々とキャラクターを鍛え上げ、着々と装備を整え、着々と行ける範囲を広げよう。そしてエリスの指輪を手に入れて「ダンジョンマスター」の栄誉をつかむのだ!


攻略豆知識

初心者は僧侶から

 「ダンジョンマスター」には4つの職業が存在する。その中でどれが一番扱いやすいかといえば、間違いなく僧侶である。戦士と同じ防具が装備できるので肉弾戦に強い上、全職業中唯一回復呪文と「ルーラ」が使える。つまり比較的安全にかつ長く迷宮に潜っていられるということだ。マルチプレイの戦力としてはもちろん、単独行でも使い勝手の良さが際立つ。
 成長が遅いといっても、キャラクターの強さの大部分がアイテム次第である本作では、大きな弱点にはならない。キャラメイクで迷ったら、僧侶を選ぶことをおすすめする。

HPは妥協しない

 よくも悪しくも「ダンジョンマスター」は、80年代中盤のARPGである。当時のゲームらしく、なんでも乱数次第というところがある。キャラクターのヒットポイントがまさにそれで、生成時の初期値やレベルアップ時の増分は乱数で決まる。初期値が一桁だったとか、レベルアップしたのに5ポイントしか上がらないということはあたりまえ。気を配らないと、最高レベルになってもHPがさっぱりということが十分あり得る。HPの高さはMPの高さでもあるので、魔法使いや僧侶だったら呪文の手数にも影響してくる。これは由々しき問題だ。
 キャラクターを作る時は、高い数値が出るまで何度でも作り直そう。レベルアップする時も、納得の数値が出るまで粘ることをおすすめする。後々アイテムで上げられるとはいうものの、元の数値が高いに越したことはない。

余力があるうちの撤退を

 出現する魔物の強さは、基本的に階層の深さによるが、もっと下に出現するはずの強力な魔物が、出し抜けに上の方に現れるということがよくある。一番危険なのは、消耗した状態で宿に戻る途中、そうした強敵から奇襲されることだ。最悪全滅、せっかく稼いだ経験値やアイテムを全て喪失という事態も十分ありうる。街でさえそういうことがあるのだから油断はできない。

宿前にブルーゾンビ出現中
危険は常に隣り合わせ。「なんでここにコイツが?」ということはわりとよくある。

 迷宮を歩くときは、常に強い敵に襲われる危険があることをわきまえておかなければならない。命からがらでも宿に戻れるよう、HPやアイテムにまだ余裕があるうちに撤退を始めるよう心がけよう。同じ理由で、いいアイテムを見つけたらすぐにでも宿に戻ってパスワードを取ってしまうことをおすすめする。

地形を活かして戦おう

 小部屋の中には壁があったり、いくつもの宝箱が置かれてあったりする。魔物は壁や宝箱を越えて移動できないため、これをうまく使えば戦闘がかなり有利になる。特に遠距離攻撃をする際、宝箱を楯にすれば、一方的に攻撃できる。誘導して壁や宝箱にハメてしまえば、動きを封じることもできる。
 逆に楯にできるような地形や宝箱がない状態ならば、無理して戦わないというのも手である。

離れたところに気をつけよう

 門扉を開ける鍵とワープアイテムのアムレット。どちらも攻略の必須アイテムだが、そのありかがヒントとして示されることはない。説明書ではすべての部屋をしらみつぶしに探せと薦めているが、それではいかにも効率が悪い。
 この手の貴重なアイテムは、だいたい迷宮の出入り口から最も離れたところにある。また、他の迷宮につながる階段も、似たような場所にあることが多い。離れたところのどんづまりを重点的に探れば、だいぶん探索の手間が省けるだろう。

パスワードはこまめに取る

 本作のセーブはパスワード式である。いちいち紙やデジカメ等で保存する必要がある。バッテリーバックアップやメモリーカード式に比べて手軽さはないものの、パスワード式ならではの利点もある。上書きすることなく、何カ所でもセーブできることだ。こまめにパスワードを取って保存しておけば、失敗して重要アイテムを失ったとき、レベルアップがうまくいかなかったときなど、すぐにやり直しが利く。

アイテムは貯えろ

 ギルドショップはかゆいところに手が届かない。売っている薬は高価なわりにさっぱり効かないし、必需品であるわりに消耗品のアムレットは売っていない。必要になるたびに手間暇かけてアイテムを拾いに行くのは不確実だし、非常に面倒だ。
 こんなときは、よい薬やアムレットを持たせたキャラクターを作ってパスワードを取っておくと、非常に便利である。必要に応じて、強力な回復薬やアムレットをすぐ引き出せるようにしておくのだ。いつ見つかるかわからない非売品を探しに行くのに比べれば、パスワードを入力する方が手間がかからない。店では買えない消耗品を確実に手に入れられれば、冒険は俄然楽になる。

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