ひととおりの説明が終わったところで、いよいよフェアリーランドに出発しよう。同じフェアリーランドではあるが、前二作以上に広大な世界が待っている。ここからは冒険を各ステージごとに分け、順を追って紹介していこう。各ステージを廻るヒントや出現する怪物なども紹介しているので、困った時など参考にしてほしい。
各ステージの冒頭に示しているのは、そのステージの怪物と渡り合える・十分到達できるレベルと、ひととおり廻るのに必要な時間の目安である。飽くまで目安なので、もっと低いレベルで攻略してみたり、十分強くなってから挑むのももちろん自由だ。時間も効率よく廻れば短縮できるだろうし、じっくり見て廻ってもいい。
なお、スクリーンショットはMSX2版のものを使用している。それとネタバレを考慮して一部アイテム名を伏せ字にしているのであしからず。
攻略推奨レベル:1〜
入手可能アイテム:両替機,こん棒,食料
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冒険の舞台はおなじみフェアリーランド(Fairy Land)である。森の間を走る水路や城に墓場等々、イメージこそこれまでのシリーズを踏襲しているが、その地勢は前二作から大きく様変わりした。「麦畑耕生」三浦かよ子さんら腕利きデザイナーチームにより描き込まれたグラフィックで構成されたフィールドはシリーズのみならず、レトロPCゲーム随一の美しいマップと称しても過言ではない。
広さは8x8画面(厳密には8x8の右下が欠けた63画面から構成される。マップはここでループして、欠けた部分には左上の画面が入るため、上下左右の端は一画面ずつズレてつながることになる。)。数値だけなら「II」と同じで、それほど広くはない。ところが実際に歩いてみれば、それ以上のものを感じるだろう。このフィールドに待ち受けているだろう冒険に当時のプレイヤーは胸躍らせ、限りない広がりを感じとったのだ。
さておき、全編を通じて頻繁に歩き回ることになるので、まずはどこに何があるかをしっかり覚えておこう。場所がわかっていると、無駄な移動、つまり時間のロスを省ける。
森の街を中心とした場合、北の方に塔や城が建っているのがわかるだろう。南東方角には水路越しに墓場が見え、西北西には湖が横たわる。
中でも南西方面に大きく口を開けている「地割れ」の異質さが目を惹く。プロローグによれば巨大な火柱が噴き上がった跡に現れたもので、フェアリーランドを覆いつつある異変の象徴とも言える。落ちたらひとたまりもないことは確かだが、一度ぐらいはためしに落ちてみてもいいかもしれない。
時を同じくして現れた「不思議な扉」は墓場の東にある。いかにも何かありそうなたたずまいだが、現時点では人をどこかに飛ばす以外のことは判明していない。後のバージョンで追加されたテキストでは、火柱の発生と時を同じくして、怪物が大挙出現するようになったと語られる。
どこから廻るか気になるが、とりあえずは冒険の準備が先決だ。まずは街に入って旅支度を調えよう。塔の北、水路のほとりにある宝箱の中身も早々に手に入れておきたい。「ハイドライド3」の必需品が入っている。
フィールドに出現する怪物は3種類。そう多くはなく、数ある怪物では最弱クラスである。しかし冒険を始めたばかりのキャラには十分危険な存在だ。特に食人樹は最序盤の脅威だ。開始するなり目の前に食人樹が立っていて、いきなり攻撃を食らってそのまま昇天...ということは、「3」プレイヤーなら誰もが一度は通る道だ。まずはジェリーで経験値を稼ぎ、いくつかレベルを上げよう。樹木の精は無害な存在だが、間違って一度でも攻撃すると食人樹以上のパワーで反撃してくる。食人樹との判別は容易なので、手出ししないよう気をつけよう。