攻略推奨レベル:10
所要時間目安:約4〜6時間
入手可能アイテム:食料,完全体力回復剤,魔法のヨロイ,銀製のヨロイ,
熱田神宮のお守り,ドラゴンの牙,××のお守り
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地下の街のさらに地下には、洞窟が広がっていた! 洞窟は暗く、そのままでは周りの地形が何も見えない。探索にランプが必要なのはシリーズのおやくそくだが、本作ではさらに「イース」ばりの(おい)スポット処理まで採用された。洞窟でランプ&燃料を使うと、キャラを中心とする一定の範囲が円形に照らされ、見えるようになる。しかし「イース」と違うのは、燃料には持続時間があるほか、品位によって照らされる範囲が変わってくるところだ。初めてプレイするなら、高級な分照射範囲も広いスーパーオイルがオススメだ。MSXシリーズはキャラクターをスプライトで表示しているため、照射範囲外にいる怪物も見えてしまう。その分ちょっとだけ他機種版より簡単になっている。
洞窟内部は迷路のように入り組んでいる。イヤらしいのは随所に存在する「通り抜けられる壁」だ。一見他の壁と変わりないが、実は通路同様に通れるというものだ。これに気づかないと洞窟はクリアできない。これまた当時のARPGおきまりの仕掛けである。
さらに随所に罠が仕掛けられている。せめて「解毒」と「調査」の呪文をマスターしてから臨みたい。強盗なら解毒剤を余分に装備に加えとこう。「睡眠」が使えると、無駄な戦闘をかなり避けられる。さらに「無敵」が使えると心強い。僧侶や修道士なら、呪文を覚えきってから挑むのもアリだ。
洞窟ではこれまでにない苦戦を強いられるだろうが、その分お宝も眠っている。特に魔法のヨロイは軽くて丈夫という理想の防具。手にすれば重量的にも性能的にもだいぶ助かるだろう。ただし個人的には、洞窟の宝探しはもっと後回しにしてもいいような気はする。
最深部は一画面分の広間になっている。目指すお宝はここにあるのだが...
洞窟の怪物には面倒なのが揃っている。ただでさえ狭くて身動きが取りづらいところに、強いのがわんさと現れる。一番厄介なのは悪霊だ。壁をすり抜けあちこちから攻撃してくる。さらに善良な怪物である浮遊霊と見た目が全く同じなので、見つけ次第攻撃なんてやっていたらいつの間に精神力がガタ落ちしてしまう。洞窟のザコは戦うよりも、逃げることを第一に考えた方がよいだろう。稼ぎをするにもあまりに効率が悪い。
ところで正攻法でこの洞窟に入ろうとすれば、どうしても怪物どもの「ゴールデンタイム」にブチあたるので、厳しい探索を強いられる。ところが実は「裏口」というのがありまして...
マッドドラゴン
最深部の広間では、巨大な三つ首竜が待っている。雑誌で情報が公開されるや、ファンの話題をさらったデカキャラ・マッドドラゴンだ。画面の3分の1を占めるほどの巨体は、当時のパソコンゲームでも最大クラス。80年代中盤のパソコンゲームでは、巨大キャラが画面に現れアクションするだけでもスゴいことだった。
さておき、マッドドラゴンは三つある首を伸び縮みさせながら、ファイアブレスで侵入者を焼きにかかる。弱点は頭部。ある程度ダメージを与えると首が落ち、これを首3本分繰り返してようやく倒せる。「3」トップクラスの強敵だ。
こちらの攻撃が効くのはブレスを吐く直前、目をしばたたいているほんのわずかな間だけ。その隙に首の真正面に飛び出し、頭部に武器をたたき込まねばならない。首のダメージはそれぞれにカウントされている。一本ずつ相手していくのが常道だろう。装備は小型の弓がオススメだ。腕に自信があるのなら接近戦を挑んでもよいが、聖なる剣クラスの武器が欲しい。
首が残り一本になると絶えずブレスを吐くようになり、隙が小さくなる。わずかでもタイミングがずれれば黒焦げは必至。マッドドラゴン戦では、見切る度胸と確実なキーさばきが必要だ。見事倒せば待望の「ドラゴンの牙」が手に入れられるが...最後の最後まで油断は禁物と言っておこう。
なお、デカキャラ戦では途中で撤退したり、ウィンドウを開いて任意に体力を回復させるということができない。直前にしっかり回復させ、万全の状態で挑むべし。
未使用 | オイル | スーパーオイル | 真夜中の目 |
可変式スポット処理の図。燃料の種類やアイテムによって照射範囲はこのように変わる。
「『イース』を意識したか?」との問いに内藤さんは「究極のARPGを目指して作られた以上、どちらの作品にも類似点が出てくるのは仕方がないことではなかろうか」と答えている。