「ザナドゥ」はARPGである。アクションゲームならではの簡単操作で奥深い世界を堪能できる。特にMSX版はスロットにROMカートリッジポンでお気軽にザナドゥの世界に旅立てる。とはいえ操作方法や属性値の意味などを知っておいた方が、より有利に立ち回れることは言うまでもない。まずは「ザナドゥ」の基本について学んでみよう。
カーソルキー or テンキー | プレイヤー移動 |
スペース | 建物・ケーブに入る,魔法発動,ページを送る |
リターン | 装備中のアイテムを使う,確定 |
E | 装備変更 |
S | ステータス表示 |
I | インベントリー表示 |
CTRL+S | サウンドオフ |
CTRL+Q | セーブ |
CTRL+R | ロード |
CTRL+T | テープへのセーブ/ロード |
SHIFT+カーソル | カニ歩き |
CTRL+カーソル | 魔法を誘導する |
ESC | ポーズ |
F1 | コナミポーズ |
「ザナドゥ」ではサイドビューを採用している。フィールド上には重力が働いているため、足場がなければ下に落ちる。足場があるところで上ボタンを押せばジャンプできる。ジャンプ中にさらにジャンプできる「2段ジャンプ」は必ずモノにしよう。これなしではクリアできないという必須の技だ。いちおうジョイスティック対応だがより精密なジャンプ操作ができるというので、「ザナドゥ」ではあえてテンキー操作を好むプレイヤーが多い。
セーブするにはレベルに応じたGoldが必要となる。データはROMカートリッジ内のSRAMに記録されるが、テープにセーブするとSRAMにもセーブされる。テープからロードするとGoldは減ったままだが、テープセーブ直後にリセットしてSRAMのデータで再開すると、減る前の状態から始まる。これを限定メモリーセーブ的に利用することもできる。
「コナミポーズ」というのはMSX版ならではの洒落。F1キーを押すとどこかで聞いたような効果音とともにポーズがかかる。これはコナミのMSXゲームを真似たものである。F1キー=コナミのポーズボタンというのはMSXユーザーのお約束だった。一見ただの冗談だが、これを使った裏技があったりする。
1 | メイン画面 | ここで冒険が繰り広げられる。サイドビュー。 塔や戦闘モードではトップビューに切り替わる。 |
2 | 主人公 | プレイヤーこと打倒ガルシスの勇士。 フィールドでは常に画面中央に表示される。 |
3 | 怪物 | ガルシスの手下ども。地下都市を徘徊している。 ぶつかると戦闘モードになる。 |
4 | 名前と称号 | 主人公の名前と肩書き。称号はレベルに匹敵する。 称号は戦士と魔導師を比べて高い方が表示される。 |
5 | ステータス | 主人公の状態を表す属性値。主なもののみ常時表示されている。 上からHP,所持金,食料,戦闘経験値,魔法経験値。 |
6 | 装備品 | 現在装備中の品々。 上から武器,呪文,鎧,楯,マジックアイテム。 |
7 | 装備品アイコン | 装備品がアイコンで表示されている。MSX版の特徴。 左から武器,呪文,鎧,楯,マジックアイテム。 |
8 | メッセージウィンドウ | 各種テキストが表示される場所。 プレイヤーの状態や行動等が逐一表示される。 |
MSX版は他機種と解像度が異なるため、画面構成もそれに合わせた物になっている。先発のMSX2版でも画面構成は他機種と大きく異なっていたのだが、さらに手が加わり、より見やすく美しい画面になった。
「ザナドゥ」にはHPや経験値をはじめ、実に多くの属性値が存在する。画面に常時表示されているのはそのほんのごく一部。詳細はステータスとインベントリー画面で見られる。ステータスではプレイヤーの現在の強さが、インベントリーでは各アイテムの所持数と熟練度が確かめられる。MSX版ではインベントリー画面が改良され、他機種より抜群に見やすくなっている。
背景 | 何の問題もなく移動できるところ。たまにワープが仕掛けられてあるのに注意。 | |
柱 | 赤い柱。これも問題なく通れる地形。小嶋源五郎商店の目印ではない。 | |
はしご | ここでのみ任意に上下に移動できる。 | |
床 | 塔などに敷き詰められた床。これも問題なく移動できる地形。 | |
青レンガ | 青いレンガ。ザナドゥでもっとも見ることになる地形。Mattockで壊せる。 | |
ブロック | 市松模様のブロック。壊せない。高次Levelに行くほど数が増える。塔では各部屋の壁になっている。 | |
ツララ | 天井から伸びる鍾乳石。「シナリオII」ではダメージを喰らう逆さツララなんてものもある。 | |
クイ | 障害物。横や下へは移動できるが、ジャンプして上に移動することができない。 | |
ケーブ | Level間を結ぶ通路の入口。閉じたものはまだ利用できない。 | |
下りケーブ | 次のLevelに行けるケーブ。一定レベルに達するとこのように開いて利用できるようになる。 | |
上りケーブ | 前のLevelに戻るケーブ。ケーブは上りと下りでグラフィックが異なる。 | |
入口 | 塔や商店など建物の入口。この上でスペースを押せば中に入れる。 | |
扉 | 閉まった扉。開けるには鍵1個を消費する。開くと消える。 | |
崩れレンガ | 罠。上に乗ると下に落ちる。 | |
ダミーの入口 | 何かの入口のようだがただの背景。中に入ることはできない。 |
地下都市には様々な地形が存在する。ここではその中でよく見るものをまとめてみた。フィールド上には重力が働く。通れるところ、制限を受けるところ、足場にできるところ、壊せるところなどを把握して、フィールド探索に役立てよう。