「ザナドゥ」の属性値

　「ザナドゥ」には多くの属性値が出てくる。ここでは主要なものをまとめてみた。冒険の基本となる知識なのでしっかり覚えよう。プレイヤーの状態はこれら属性値によって示される。冒険では属性値を常に把握し、それに応じた行動を取ることが必要となるだろう。なお、STRやINT等の能力値については後でまた説明するのでここでは省略する。

称号

他のゲームで言うところの「レベル」を表す。Templeや王城で授かることができる。戦士としての称号と魔導師としての称号の二つがある。戦士としてのレベルが上がれば直接戦闘に関わる能力が上がり、魔導師ならば魔法に関わる能力が上がる。

Hit.P

ヒットポイント。プレイヤーの生命力を表す。戦闘や空腹等で下がる。0になったら死亡。Elixirがあればその場で復活して再開できるが、なければ最後にセーブした地点からやりなおしとなる。ちなみにゲームオーバー画面というものはない。

Max.HP

マックスヒットポイント。ヒットポイントの最大値。ヒットポイントはこの数値まで回復する。レベルアップやMushroom等で上がる。高い方が戦闘では有利だが、高すぎるとFoodの消費量が増えたり、回復代がかさんだりといったデメリットもある。

Gold

ゴールド。所持金のこと。買い物や各種サービスを受けるのに必要。戦闘や探索、アイテムの売却等で得られるが、無限に稼げない上なくなると冒険が続けられなくなる。破産しないよう気をつけよう。「ザナドゥ」とは上手にお金をやりくりするゲームだと言えないこともない？

Food

フード。持参している食料。タイマーみたいなもので、行動中は常にこれを消費している。0になるとかわりにヒットポイントが減っていく。空腹時は専用のBGMまである。一回ぐらい聴いておいてもいいかもしれない。ついでに消費するごとに若干HPが回復する。

F.Exp

ファイターエクスペリエンス。戦闘経験値。戦士レベルを上げるのに必要となる。直接攻撃で怪物を倒すと上がる。魔法経験値とトレードオフなので、バランスよく稼いでいこう。

W.Exp

ウィザードエクスペリエンス。魔法経験値。魔導師レベルを上げるのに必要。魔法で怪物を倒すと上がる。戦士として成長させるか魔法使いとして成長させるかは重要な判断となるだろう。

Streng

ストレングス。直接攻撃力。武器による攻撃力のこと。読みはSTRと同じで関係も深いがそれとはまた別の属性値。高いほど直接攻撃の威力が上がる。STRと武器に応じて変わる。直接攻撃が効く目安は、この数値が相手のDEFを上回ることであることを覚えておこう。

Magic

マジック。魔法攻撃力。魔法による攻撃力のこと。INTと呪文によって変わる。同じく高いほど魔法の威力は上がるが、魔法が効かない敵に対してはどんなに高くとも無効となる。

Defend

ディフェンド。防御力。直接攻撃をどれだけ防げるかを表す。防御力には正面・背面・側面の三種類があるが、この数値は正面からの攻撃に対する防御力を表している。

KRM

カルマ。業。罪を表す。善良な怪物を殺すとか料金を踏み倒すなどの「悪行」をすると増えてしまう。多寡にかかわらずあるだけで冒険に様々な支障をきたす。漫然とプレイしていると付きやすいので常に気をつけよう。「ザナドゥ」の特徴とも言える属性値。

KEY

キー。持っている鍵の数。扉を開けるのに必要で、一つ開けると1減る。常に数を持っておこう。

CRN

クラウン。手にした王冠の数。まずはこれを集めることを目標にしよう。全てを集めた者にはDragon Slayerを手にする資格が与えられる...かもしれない。

ELX

エリクサー。生き返り薬の数。Elixirを取ると増え、使うと減る。残機数みたいなもの。

CST

クレスト。道場で各能力を鍛えるのに必要。冒険開始時に王様からもらえる。また、王城でレベルアップしてももらえる。MSX版のみの属性値。

称号一覧

　ザナドゥには戦士レベルと魔導師レベル二種類のランクが存在し、それぞれ17の称号がある。上げるにはF.EXPまたはW.EXPが必要となる。ただし先述したようにこれらはトレードオフの関係にある。つまり1匹の怪物からF.EXPとW.EXPの両方を同時に得ることはできない。さらに出現する怪物の数は有限であるため、得られる経験値には限りがある。剣だけを使っていれば、やがて魔導師としてのレベルは上げられなくなる。その逆もまた然りである。最高の称号を同時に得ることは十分可能だが、そのためには剣と魔法の配分を考えなければならない。
　このように「ザナドゥ」では有限のリソースをどう使うかを考えることが非常に大事である。そこが本作の醍醐味であり、他のRPGにはない大きな特徴となっているのだ。