もっと大きい画像が欲しい方は各画像右クリック→「名前を付けて画像を保存」で、縮小前のものが保存できます。
フィールドマップは1段ずつずれながら左右でループします。
ここからが本番。マップを示しながら各Levelを紹介していこう。
冒険は王城の前から始まる。ここは通称「トレーニンググラウンド」。城下町には道場が軒を連ねる。打倒ガルシスのために集められた勇士たちの訓練所だ。道場では能力値を鍛えることができる。能力値は最も基本となる属性値である。プレイヤーの各種能力を表しており、レベルアップにともない上昇する。道場で訓練するなら、王様から授かったクレスト(CST)が必要だ。このクレストの存在は他機種とMSX版の大きな違いでもある。
ここではキャラクターを作り、来るべき戦いに向けて訓練することが目的となる。納得いくキャラクターが作れたら、地下都市に向けて旅立とう。ただし地下都市の入口にはそう容易にたどりつけない。鍵はワープの罠にある!
王城 | |
ザナドゥ国王の居城。 まずはここで名乗りを上げて軍資金をもらおう。 道場での訓練にはここでもらったCSTが必要となる。 MSX版ではここでもレベルアップできるようになった。 | |
武・ストレングス道場 | |
腕力ことSTRを鍛えられる。CST1/+10 武器での攻撃力はこの数値が基本となる。 直接攻撃重視ならこの能力を重点的に鍛えよう。 | |
識・インテリジェンス道場 | |
教養ことINTを鍛えられる。CST1/+10 同じ呪文でもこの数値が高いほど威力は増す。 魔法を重視するなら高くしておきたい。 | |
智・ウィズダム道場 | |
智慧ことWISを鍛えられる。CST1/+10 高いほどマジックアイテムの効力が増す。 戦士でも魔導師でもぜひ上げたい能力。 | |
巧・デクスタリティ道場 | |
器用さことDEXを鍛えられる。CST1/+10 高いほど宝箱が開けやすくなる。 開けられればいいのでとりあえずは最低限で十分。 | |
捷・アギリティ道場 | |
敏捷性ことAGLを鍛えられる。CST1/+5 高ければ移動速度が上がるほか、攻撃の手数や回避力が上がる。 地味に重要な能力。しっかり上げていこう。 | |
魅・カリスマ教室 | |
魅力ことCHRを鍛えられる。CST1/+10 この数値が高いほど安く買い物できるようになる。 戦闘には直接影響しないが、決して無視できない能力。 | |
魔・マジックレジスタンス道場 | |
抗魔力ことMGRを鍛えられる。CST1/+5 高いほど魔法を無効化できる。 ただし100を超えると0と同じになるため注意が必要。 |
王様からもらえるクレストは有限なので、道場ではどの能力値を重点的に上げ、どれに目をつぶるかという選択が必要になる。ただし全く0だと冒険が困難になる能力がいくつかある。STRを0にすると武器が使えなくなる。同じくINTが0だと魔法が使えない。WISが0だとマジックアイテムが使えなくなる。DEXが0だと宝箱が開けられず、AGLが0だと攻撃が当たらない。変則プレイの「縛り」とするなら話は別だが、通常のプレイではハードルを高くするだけなので気をつけよう。
「ザナドゥ」との出会いは1986年。シャープX1Fを持っていた友人カズフミ君がちょっとだけ遊ばせてくれたのが始まりである。解いたのは2回。1回目は山下章先生の「AVG&RPG」を見ながらで、もう1回は変則プレイ。付き合いが長い割に、実は「正攻法」で挑んだことがない。しかも解いたのはずいぶん前なのである。
そこで思った。旧きPCゲーマーのしきたりにのっとり、一度くらい自分でマップを書き、データを集めながらやってみた方がいいのではないか。しかも今年(2012年)はMSX版発売25周年だ! だからこうしてここのネタにしたというわけなのである。
もちろん全く初のプレイではないので、方法論やコツみたいなものは覚えている。しかしそれだけで解ける作品でもない。ウン十年ぶりの「ザナドゥ」、楽しみなのである。
「Start」で冒険開始。戦士がそろい踏みするカッコイイOPはさすがMSXでは無理だったか。
MSX版のタイトル画面は他機種と違う。メニューで「Start」と「Continue」が選べる。「Start」で戦いのドアを開ければ、そこはスタート地点の城下町。勇気ある者だけがボタンを押してもいい。
さっそくお城で王様に謁見すると、名乗るよう求められた。プレイヤーはガルシス征伐のため募集された数ある勇士の一人で、お城でその名を登録して道場で訓練後、地下都市に向かうという趣向である。名前は昔のハンドルにちなんで「Fukenko」にしておく。名乗ると最低限の武具といくばくかの軍資金をくれるので、これを片手に道場へと繰り出す。いわゆる「キャラメイク」である。
初めてのプレイではないので、どんな風にキャラクターを作ればいいかはだいたい知っている。とにかくCHRは高く! そして肉弾戦重視ならSTR、魔法重視ならINTを高めに。AGLは地味に重要。他はおいおい上げられるので最低限振っておく。今回は肉弾戦重視なのでSTRを高めにして...とまぁ、こんなところでよろしかろう。
STR:80,INT:20,WIS:10,CHR:100,DEX:10,AGL:40,MGR:0
ポイントはなんといっても100もあるCHR。「他の属性値はともかく、CHRだけは高く設定しておいた方がいいゾ。」とは、「AVG&RPG」で山下章先生が強調していたことである。だから今回もそれに従った。山下先生の「AVG&RPG」シリーズは80年代PCゲーマーの聖典で、その教えは当時のパソコン少年の胸にいまだ刻み込まれているのである。
「CHRは高く!」。二十数年経っても山下先生の教えを遵守する。
城下町の下には地下道がある。ここからLevel 1へいざ!となるのだが、そう簡単には行かせてくれない。この地下道とやらが厄介で、ワープの罠ですんなりたどり着かせてくれない。「落ちたところで左に5歩行ってすぐ戻るとアイテムショップ」ということは覚えていたが、肝心のLevel 1のケーブに行く方法は忘れていたのである。
ともあれマップを作りながら「右往左往」するうち、ようやくLevel 1のケーブの前に来た。打倒キングドラゴン・ガルシスの冒険のはじまりである。